飲み会やコンパの二次会で、カラオケに行くこともありますよね。また、デートの際に、ゴハンを食べてからいきなりホテル……、というのもなんとなく情緒がないので、とりあえずカラオケに行こうということもありますよね。

いずれにせよ、カラオケに行った際は、男性は極力上手に歌ってください。そして女性は、なるべくヘタクソに歌ってください。というのも、男性はカラオケが上手いほうがモテます。逆に女性は、カラオケがヘタクソなほうがモテます。

最近はやたら、「男性の草食化」そして「女性の肉食化」がクローズアップされる時代です。たしかに、ガツガツしていないスマートな男性や、カマトトぶらない積極的な女性もいいものですが、やはり心のどこかで私たちは、異性に対する「男らしさ」「女らしさ」を求めているのではないでしょうか? 

むろん男女平等が叫ばれる昨今、「男らしさ」「女らしさ」という言葉は時代遅れかもしれません。その証拠に、「男の娘(おとこのこ)」と呼ばれる女装男性が増えていたり、プロ野球リーグに混じってプレーする女性投手だっているくらいです。

とはいえ我々一般人の中には、「草食男子よりも、頼りがいのあるオトコはいないのか?」や「ほっとけなくなるような可憐な女性はいないのか?」という本音を抱えている人も少なくないでしょう。

その願望を疑似的にではありますが、叶えてくれるのがカラオケなのではないでしょうか? 音程を外さない安定した歌唱力に、男らしい頼もしさを見出したり、不安定な音程でも一生懸命歌う女性の姿に、思わず手を差し伸べたくなったりという効果が隠されているのです。

よってモテたい男性は、とにかく上手に歌ってください。もちろん、皆が歌手のように上手いとは限らないでしょうが、一曲くらいは、なんとなく上手く聞こえる曲があるはずです。

女性は、元々ヘタクソな人はいいとして、そこそこ上手に歌えるという人は、モテたいならあえてヘタクソに歌ってください。「能ある鷹は爪を隠す」ということわざがありますよね。私たちは、何も歌手のオーディションを受けるわけではないのです。モテオーディションにおいては、「お前って音痴だよな」という愛されキャラのほうが確実に有利です。卓越した歌唱力は、近付きにくいという「高嶺の花」のような印象を与えてしまいます。

ところで、「カラオケとエッチの上手さは比例する」という俗説がありますね。男女ともカラオケが上手い人は、エッチも上手いという考え方ですが、これに関しては「当たっていない」と考える人がほとんどのようです。したがってカラオケが上手だからといって、エッチのテクニックを期待されてしまうということはないので、男性の皆さんはご安心を。女性の皆さんも、「あの人はカラオケが上手いからエッチも上手いのね」というスタンスで臨むと、がっかりすることもあるでしょうからご注意ください。

恋愛コラムニスト: 菊池美佳子