米オハイオ州の小さな田舎町に “掃除の妖精” が現れ、家の中を勝手に掃除していくという珍事件が発生し、住民たちを震撼させている。

妖精というと、なんだか可愛らしいイメージを持つ方もいるかもしれないが、この “掃除の妖精” はおとぎ話の世界に出てくるようなカワイイものではなかった。なんと、他人の家を勝手に掃除したあげく75ドル(約6000円)を請求してくる末恐ろしい妖精だったのだ。

ある日の昼下がり、自宅で寝ていたマロリーさん(18)が物音に気付きキッチンへ行ってみると、テーブルの上に一枚の紙ナプキンが置いてあった。そこには「掃除代として75ドル」という内容と共に、スー・ウォーレンという名前と連絡先が書かれていた。

両親が掃除代行業者でも雇ったのかと思った彼女が母親のシェリーさんに連絡してみると、そのような事実はないことが発覚。業者が掃除する家を間違えたのだと考えたシェリーさんは、紙に書かれた連絡先に電話をした。

すると、女性が電話に出て自らが掃除したことを認めたという。「何かの間違いではないか」と聞くシェリーさんに「間違いではない。これが私のやり方だ」と答え、改めて掃除代金を要求してきたという。

結局、シェリーさん親子が警察へ連絡し、スー・ウォーレンは不法侵入の容疑で逮捕された。警察の捜査により、この女性が掃除代行業を営んでいることや、以前にも同様の犯行により逮捕されていたことが明らかになった。この事実が町全体に知れ渡ると、人々は彼女のことを “掃除の妖精” と呼ぶようになったそうだ。

ちなみに、この妖精の目的は掃除をしてお金を稼ぐことだったので、盗まれたり壊されたりしたものはなかったとのこと。なんとも珍妙な事件だが、勝手に家を掃除されたシェリーさんは、「75ドル? ハァ? あんな掃除の仕方じゃせいぜい15ドル(約1200円)ってとこね」と語っている。

参照元:wkyc.com(英文)