ワイヤレス・モバイル通信業界最大規模のイベント「ワイヤレスジャパン2012」が、5月30日~6月1日まで東京ビッグサイトで開催されている。日本最大規模のイベントだけあって、各社のブースには目を見張るような驚きのサービスが多数展示されている。そのなかでも、来場者を驚かせたのがナノコーティングによる防水サービスだ。

外観の印象をまったく損なうことなく、防水できるこのサービス。どうやら基盤にナノコーティングを施しているようなのだが、たとえばiPhoneで利用した場合にアップルの正規保証を受けられるのだろうか?

これと同種のサービスは、海外ですでに話題になっている。米・カリフォルニア州に拠点を置く「Liquipel」はサービスの提供を行っており、ユーザーの報告によるとシャワーを浴びながら通話したり、雨の日に野外でメールを打っても、通常通り機能したそうだ。

ワイヤレスジャパンの会場で発表された「modcrew」の防水サービスが、前述のものと同じかどうかはわからない。しかしながら、同種のサービスと見て間違いなさそうだ。ブースではデモンストレーションが行われており、一見普通のiPhoneを水没させた状態で音楽プレイヤーを再生していた。デモ機裏面のパネルは透明のものを使用しており、水が内部まで浸透している様子がわかる。だが、iPhoneの挙動には一切影響を与えていなかったのである。

もしかしたら分解してコーティングしているのでは? と考えた記者(私)は、担当者に端末の分解(裏面パネルを外す等)について質問してみた。そうしたところ、「具体的なことはお話できない」という。もし仮にパネルを外したりした場合には、アップルの保証が受けられなくなるはずなのだが、そのことについても尋ねると、「確認していないので、答えられない」と話している。

う~ん……、水の脅威から端末を守ることはできるようになるのだが、もしかしたらアップルの保証が受けられなくなるかも……。とはいえ、現段階ではその技術の詳細が定かではない。ひょっとすると、今までにない画期的な技術で完ぺきな防水を実現しているのかもしれない。とにかく、提供開始が待ち遠しいサービスであることに違いないだろう。

Photo:Rocketnews24
参照元:modcrew