サンデーの編集者・石橋和章さんがインターネット上で「読み切りとかって何の意味があるんだろうね?」と発言し、複数の漫画家たちから批判の声があがっている。インターネットユーザーからも「編集者とかって何の意味があるんだろうね?」や「炎上マーケティングだろ」などの意見が出ている。

石橋さんが Twitter上でその発言をしたところ、続々と漫画家たちから反論や意見が書き込まれるようになり、なかには著名な漫画家までもが Twitter で苦言している。以下は、読み切りに対する漫画家たちの意見である。
 
・漫画家たちの読み切りの存在に対する意見(Twitter)
いしかわじゅん先生「変なこといってる人がいたの? 面白い読み切りって、力がないと描けないよなあ」「ふーむ。編集者ね……。担当される漫画家が可哀想だ」「読み切りはセンスも要るし技術も要る。新人にはチャレンジになるしベテランは力を見せられる。いつもの連載以外の力作があれば誌面も活気づくと思うな」
 
森川ジョージ先生「では、連載の意味は?」「連載ってある程度の時間かけてキャラを育てられるでしょ?読み切りは少ないページで人間性を伝えなきゃいけないの。昔も今も力のある作家は人間性や世界観をドンって伝えるのが抜群に上手いんだよ。ということは連載でも早い段階で読者さんにわかってもらえるの」「もの凄い高等技術かもしれないけど身につけば武器。読み切りは新人にとってコレを磨く場、力のある作家にとっては腕の見せどころ、と。それが全てではないけどね。少ないページで人間描ききれたら凄いもの」
 
新條まゆ先生「かわいい後輩たちが読み切り描いて実力つけて連載取ろうとがんばってる話を先日聞いたばかりなので、悲しくなりました…」「わたし、たまに読み切りを描くと、いまだにとっても勉強になりますけどね…正直、発言の意図がわかりません」「新人の読み切りは基本単行本にならなくて、原稿料で食いつなぎ、その間、編集者に育ててもらったものですが育てる力や気力が編集、出版社になくなったのでしょうか」
 
上田宏先生「読切りって漫画の基本だと思うんだけどな。物語の終わらせ方の勉強になる。読み切りはコミックスになりにくくて出版社的にはお金に結びつき辛いから意味の無い存在だと思ってしまうのかな。読み切りは作家を育てるための投資ですよ、雑誌の枠を使った」「新人の読み切り枠が無い雑誌はカツカツだなーという印象。作家育てる気が無いということは他所から作家連れてきて、人気出ないならすぐ捨てるという方針が見えてしまって、そういうのは中堅の自分から見て辛いなーと思う」
 
近藤ようこ先生「その編集者、高橋留美子さんに向かってそう言って教えを乞えばいいんじゃないかね。サンデー編集部だそうだし」「まああまり考えずに書いちゃったんでしょうけどねー」「いろいろな編集者いますね。漫画家もたくさん読んでいる場で発言するのは勇気あります。自分のほうが立場が強いという認識があるのかもしれませんが」
 
……と、読み切りに対して考えを述べている。サンデー編集者の石橋さんの「読み切りとかって何の意味があるんだろうね?」という発言は非常に衝撃的ではあるが、彼は何も考えずにいった発言ではなかった。彼はこの件に関して以下のように追記している。
 
・石橋さんの読みきりに対する考え
「読切について。やっぱりマーケティング的な観点から、読切は必要って意見と、漫画の形として読切は必要って意見がある。後者は納得。それに疑問なんか無いです。僕も好きな読切あるよ。ただ前者の方に最近疑問感じてマルス」
「僕は板垣恵介先生の読切と藤田和日郎先生の読切が好きです。連載作家がたまに書く読切には燃えるものがありますね。連載してるんだから、本来書く必要無いのにそれでも書く。純粋な創作欲から描いてる感じが好きです」
「もし仮に読切を作る才能と連載を作る才能が違うとする。その場合、一般漫画の編集部が欲しいのは連載を作る才能なはず。でも、投稿者や新人作家さんにはまず読切を描かせる現実。なんかおかしくないですか?」
 
……と、読み切りについて語っている。詳細は石橋さんのTwitterでお読みいただきたいが、ようは、連載でも読み切りでも読者にとって「おもしろいかどうか」が最重要ポイント。そこがキッチリと死守されている漫画が、最近は少ないかもしれない。あなたは、漫画の読み切りはいるとおもう? いらないと思う?
 
参照元: 読み切りとかって何の意味があるんだろうね?