「住めば都」なんていうけど、実際のところはどうなのだろう。国内ならまだしも、いきなり海外に転勤なんてなったら……。

国際人材コンサルティング会社が、オセアニアを含むアジアの都市について「最も住みやすい都市」について調査をしたそうだ。そのトップ10が発表された。1位は不動の王者・シンガポール、2位はなんと日本の神戸市だ!

この調査は国際人材コンサルティング会社ECA Internationalが行ったものだ。同社が世界の400あまりの都市を対象に、気候、医療サービス、インフラ、安全、空気の汚染度など複数の項目から、各都市の生活水準を調査したものである。

アジア部門は、今年も1位はやはりシンガポールだ。それを神戸市が猛追。東京は東日本大震災および原発事故の影響で3位の座を香港にあけわたし、ランクを1つ下げた4位である。

東京と同じく4位の横浜、その下を台北が追うが、同社のアジア地区担当者によると台北は医療サービスに遅れをとっており、同じ中華圏でも香港など上位との間には依然として大きな差があるそうだ。

ちなみに、中国大陸の都市はトップテンにランクインすることはできなかった。最高は12位の上海、続いて14位北京、15位の南京だ。安全と空気の汚染度が影響したのだろうか。特に北京の空気の汚染度は世界最悪レベルであると評されている。

「え? なんであの都市が入っていないの?」「なんでこの都市がこんな上位に?」とお思いの方もいらっしゃるかもしれない。住みやすさというのは様々な角度から考えることができるが、この調査では、特に空気の汚染度と医療サービスのポイントが大きく影響していると見られている。なお、これらの調査結果は企業の駐在員の派遣や危険手当の参考資料として使われるそうだ。

それにしても日本から複数の都市がランクインしているのは嬉しいことだ。まだまだ日本も捨てたもんじゃないぞ!

【アジアで最も住みやすい都市トップ10】 
1位:シンガポール(シンガポール)
2位:神戸(日本)
3位:香港(中国特別行政区)
4位:東京(日本)
4位:横浜(日本)
6位:台北(台湾)
7位:マカオ(中国特別行政区)
8位:ジョージタウン(マレーシア)
8位:ソウル(韓国)
10位:クアラルンプール(マレーシア)

参照元:ECA International(英語)