年をとるにつれて、人は賢くなっていく。きっと多くの人がこう思っていることだろう。しかしあなたが日本人であるなら、これはどうやら間違いのようだ。なぜなら日本人の知能は25歳から75歳まで変わらないから。

これはカナダのウォータールー大学の研究により分かったことで、25歳から知能がそれほど変化しない日本人に対して、アメリカ人は年をとるにつれて賢くなっていくという。

ウォータールー大学は186人の日本人、225人のアメリカ人に協力してもらい、次のような研究結果を導き出している。

・知能に関する5つのことを測定するテストで、25歳の日本人グループと75歳の日本人グループの成績は同じだったのに対し、アメリカ人グループの指数は25歳から75歳の間で22パーセント上がった
・グループ間知能(社会について理解する力)をはかるテストで、25歳の日本人グループと75歳の日本人グループの平均指数は、どちらとも51だった。その一方でアメリカ人グループの平均指数は、25歳と75歳の間で45から55へと上がった
・個人間知能(個人間の関係性を理解する力)をはかるテストで、日本人グループの指数は25歳から75歳の間で53から52へと少し下がった。その一方で、アメリカ人グループの指数は46から50へと上がった
*グループ間知能、個人間知能の指数の最高値は100 

こうやって見ると確かに、年をとっても、日本人の知能はそれほど変わらないのに対し、アメリカ人の知能は上がっていくのがよく分かる。しかしここでもうひとつ着目すべき点がある。それは、一般的に「日本社会は集団の輪を大切にする」、「アメリカ社会は個人の意見を尊重する」と言われているのに対し、75歳時点で、グループ間知能ではアメリカ人の方が高く、個人間知能では日本人の方が高いということだ。

この結果について、研究リーダーであるIgor Grossmann博士は、個人主義的な社会では集団スキルが必要とされ、集団主義的な社会では個人スキルが必要とされているのだろうと話している。

それにしても、日本人の賢さが25歳から75歳まで変わらないとは驚いた。これは一体何を意味しているのだろうか? 日本人は25歳で好奇心がピークに達してしまい、そこからあまり考え事をしなくなるということ? うーん、みなさんはこの研究結果をどう捉えるだろうか?

(文=田代大一朗

画像:Wikimedia Commons-1, Wikimedia Commons-2
参照元:Daily Mail(英文)