俗に言う「富士の樹海」といえば、青木ヶ原(あおきがはら)である。一度でも入ってしまうと、たどってきた道が分からなくなり抜け出せなくなるという説もある。また、「自殺の名所」としても有名であり、事実、この樹海で自殺する人は後を絶たないのだという。

そんな自殺の名所としての青木ヶ原樹海をテーマとした、海外メディア制作のドキュメント番組が非常に秀逸なのでご紹介したい。作品名は『AOKIGAHARA SUICIDE FOREST』。直訳すれば、「青木ヶ原 自殺の森」である。

海外メディアが制作した作品だが、出演しているのは日本人で、話しているのも日本語なので心配はご無用。ちなみにこの動画には7カ国語の字幕も用意されており、幅広い世界の人々が視聴できる仕組みになっている。

それはさておき内容はというと……作家でもあり、富士山を研究し続けている自然監視員の早野梓さんが、「樹海」の意味から自殺現場としての現状までを、親切丁寧にじっくりと、分かりやすく説明してくれるといったものである。

実際に現場に赴き、早野さんと撮影クルーは次々と「自殺しようとする人」の足跡に出会うことになる。「呪いの儀式」に使われたらしき人形や「遺書」を発見したりも。そしてその都度、早野さんは解説してくれるのだ。

なお、動画の一部には死体の写真など、ショッキングなシーンも入っているので要注意。しかしながら、グロ映像では決して無い。自殺について、人間について、人生について考えさせられる内容なのだ。自信をもってオススメしたい必見映像作品のひとつ、それが『AOKIGAHARA SUICIDE FOREST』である。

参照元:VICE AOKIGAHARA SUICIDE FOREST
執筆:GO

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