以前、中央アフリカに位置するコンゴ民主共和国のプロレス写真をご紹介した。写真だけでも「これはヤバイ!」とプロレスファンが反応してしまうほどの、謎多きコンゴのプロレス。「是非とも動いているところを見たい!」という意見も数多く寄せられた。

というわけで探してみたところ、いともアッサリと大量のコンゴプロレス動画がヒットしまくった次第である。動画で見るコンゴプロレスの雰囲気は……想像以上にヤバかった! 完全にヤバイ! いくつかの動画をかいつまんでご紹介しよう。

・レスラーはファンとブラバンを引き連れて村はずれから入場!
まずは動画タイトル「HONORABLE PATCHO PANDA VOUS OFFRE LE COMBAT DE CATCH CONGOLAIS」である。注目すべきは「CATCH(キャッチ)」の文字! 博識なプロレスファンならご存知であろうが、この場合のキャッチとは、おそらく「キャッチ・レスリング(キャッチ・アズ・キャッチ・キャン)」の意味であり、プロレスの源流ともいわれるレスリングの一種である。

ちなみに日本にキャッチを広めたのは、プロレスの神様ことカール・ゴッチ。さらに詳しい情報については、長くなるのであえて割愛しておきたい。

それはさておき上記の動画の見所は、なんといっても入場シーンである。リングから遠く離れた村はずれの場所から、ファンとブラバンを引き連れてレスラーは入場! もはやパレードである。すでに会場のボルテージはマックスだ! 試合中もブラバン演奏は続行。まるでタイのムエタイ試合中に流れるタイ風の音楽のごとく、ブラバンは演奏され続けるのである。

・スケールのデカすぎるタイトルマッチの調印式!
続いては「CATCH SAMEDI ENTRE CONGO KIN NA CONGO BRAZZA」である。この動画は、おそらくタイトルマッチの調印式。3曹の巨大な船が映った直後、街中にベルトを抱えたマスクマンが登場。これに乗って殴りこみに来たということだろうか? とにかくプロレスファンタジー爆発のシーンである。

そして群衆をかき分け、屋外の調印式会場へ。サインした直後に乱闘になるのは万国共通のお約束! また、マスクマンをガードする用心棒的なコンゴ人が、これまたド迫力でカッコイイ!

・本物のヒョウの皮をかぶったパンサーマスク
お次は「Congo Catch」である。注目すべきはマジモンのパンサーマスクだ。なんとこのマスクマン、本物のヒョウ皮を被りながら戦うという、マスクマンの概念を超越したマスクマンなのである。最後は豪快なパワースラムで3カウント。熱い! 激熱だ!

・巖流島風の試合や、かなり古い白黒映像も発掘!
ほかにも、アントニオ猪木VSマサ斉藤を彷彿とさせる、巌流島チックな照明のなか謎の戦いを繰り広げる「EMOIGNAGE : EV.GUY CHRIST EX AMERICAIN VS EDINGWE」や、メチャクチャ古いコンゴプロレスだと思われる白黒映像の「EDINGWE EN CAPITAINE D’ EQUIPE – 9」など、次々と明らかになるコンゴプロレスの実態。

完全なるダークホースであったコンゴのプロレスに殴りこみをかける気合いの入った日本人プロレスラーは出てくるのか。日本発コンゴ行き、メキシコ経由のアメリカンドリームなんて夢ひろがりすぎてワクワクしてくる。男の中の男たち、出てこいやーっ!

参照元:Youtube gabas1090
執筆:GO

▼入場シーンは必見! 試合もたくさん入ってるぞ!

▼調印式やばい!

▼2:17あたりからパンサーマスク!

▼巖流島っぽいぞ!

▼こんな昔からあったのか!

▼この試合の入場もヤバイ!