有名麻雀ライター福地誠氏と、日本プロ麻雀連盟との間で起きた騒動が話題になっている。福地氏というのは、麻雀漫画雑誌『近代麻雀』に連載を持ち、麻雀関係の書籍を多く執筆している有名麻雀ライターである。

ことの発端はニコニコ生放送で配信された日本プロ麻雀連盟のタイトル戦「十段戦」。同番組を見た福地氏が、感想や指摘をツイッターやブログに書いたところ、日本プロ麻雀連盟の逆鱗に触れ、最終的には雑誌の連載コラムの仕事を失うことになってしまったのだ。

福地氏は、「十段戦」において、ある大御所麻雀プロが八百長とも思える打牌をしたことや、特定のプロを贔屓(ひいき)するような解説陣の存在をブログで厳しく指摘。

その後、この内容に怒り心頭の日本プロ麻雀連盟が福地氏の自宅に抗議文を送付。しかし福地氏は謝罪することなく、届いた抗議文をスキャンして自身のブログにアップした。

その抗議文を見てみると、福地氏が書いたいくつかの問題発言に対し、ひとつひとつ丁寧に抗議・説明しており、最終的には期限付きで謝罪と訂正を要求している。また、ミスター麻雀こと小島武夫さんへの視聴者の暴言を「わろすw」とリツートしたことや、「小島センセは今の連盟では最弱の部類じゃないかってぐらい勝ってない」という発言にまで日本プロ麻雀連盟は言及している。

当然ながら、上記一連の流れはネット上で炎上した。そして、この騒動が直接的に影響したのかは定かではないが、福地誠氏が『近代麻雀』に連載していた連載コラム「麒麟児の一打」の責任編集という立場を外される結果となってしまった。

なお、今回の騒動について福地氏に電話取材をしたところ、

「あまりしつこいようだったら、“プロ連盟の金脈を探る”か“プロ連盟幹部の犯罪歴”って有料メルマガでも作ってやろうかと思ってます。そこの会員はけっこう購読するでしょうから、雑誌の連載を外されても、そのぶんくらいはまかなえますね」

とコメントしている。なかなか穏やかではない麻雀界の場外バトル。はたしてどちらの言い分が正しいのか。この問題、今後もしばらく尾を引きそうである。

参照:福地誠blog