先日テレビ番組が報じた、被災地の瓦礫に対する大阪府の受け入れ問題。お笑い芸人の『たむらけんじ』さんが受け入れを支持したところ、心ない特定のTwitterユーザーたちから自身が経営する焼肉店の根も葉もない悪い噂を流されています。

番組でたむらさんが受け入れ問題に対するコメントをしたところ、「オーナーの方針がそんなんやったら彼の経営する焼肉屋の肉の仕入れの安全性は問題無いのだろうか?」「焼肉たむらも汚染牛使われてる可能性高いと今日思ったし、もう一切行くのはやめよーっと。お金払って内部被曝させられるんだけはほんまごめんやわ!」など、あたかも「たむらさんが経営する焼肉店で危険な牛肉を使用しているかのようなツイート」が出はじめました。

たむらさんのTwitterアカウント( tamukenchaaaaa )にも同様のコメントが寄せられていて、「国民の安全よりも助け合いの絆を重視するんでしょ?そんな店で怖くて食事できませんわ。何を出されるか分かれへんもん。福島県産の食品使ってるんですか?瓦礫受け入れろって熱弁してましたよね?」と質問をする人も出てきました。

それに対してたむらさんは「ご心配なら他のお店でご飲食なさってください」と返答するも、質問をしたユーザーは最後に「無責任に正義を振りかざすなよ。所詮は口だけのお笑い芸人やったか」と暴言を吐く始末。

また、これをきっかけに「汚染牛や食材が消費者の不安点の一つですが、おたくの肉や食材はどこのをお使いですか。関東関西を問わず情報公開しない飲食店や焼き肉店は客が離れ潰れていってます。食中毒を出す前から貴店には未訪問ですが、この点経営者たるあなたのスタンスをお聞かせ下さい」「毒を売ってまで儲けたいのね…」など、たむらさんの経営する焼肉店や人格に対してまでも攻撃的な発言をするユーザーが……。

挙句の果てには「うわ、たむらけんじの店!超危険!!」といった発言も見られ、たむらさんの店に対する根拠のない営業妨害のつぶやきが、多くの心ないTwitterユーザーにより拡散されました。

なぜ「瓦礫の受け入れを賛成した=経営する焼肉店が危険」というとんでもない結論にたどり着くのかまったくの謎ですが、自分と異なった思想を持つ人間に対してならば、根拠のない悪評をまき散らして攻撃しても良いという単純で安易な考えにも思えます。

もちろん瓦礫の受け入れに関しては慎重に考えなければいけない問題であり、賛否については分かれるところですし、食の安全性についても心配する気持ちは分かります。ただ、いくら客とはいえ「怖くて食事できない」や「何を出されるか分からない」などの発言は許されるものではありませんし、人間性の否定なんてもってのほかです。

もしそんなことをいきなり言う客がきたら、営業妨害として即つまみ出されても文句は言えないですよね。こういったマナーはインターネットでも現実でも、一緒ではないでしょうか?

たむらさんの経営している焼肉店の規模や価格帯から考えると、売れ筋の商品は恐らくオーストラリア産か米国産の牛肉だと思われます(和牛メニューもアリ)。

通販サイトを見てみてもきちんと個体識別番号が商品には書かれており、国産牛の産地について消費者が分かるシステムになっています。わざわざリスクをおかして危険な肉を探し、コストダウンをはかろうとはしないでしょう。そもそも、そんなことをする理由がありません。

実際にTwitterで話題になって経営がうまくいった店や、店員のツイートにより「炎上」してしまった店も過去にあります。もしTwitterによるデマでたむらさんの店の売上が下がり、実際に被害をこうむった場合、デマをつぶやいたユーザーは責任が取れるのでしょうか?

Twitterは気軽に意見を言い合えるサービスですが、無責任な発言をしても良いというわけではありません。具体的な数値に基づいた施策やそれぞれの立場を尊重した意見交換など、顔が見えないからこそ現実以上に気を使い、建設的な話し合いをすべきではないでしょうか。

参照元:Togetter
(文=江田島平子