2月29日関東地方は大雪に見舞われた。電車が遅れ、会社や学校に遅刻した人もいたかもしれない。

人身事故や気象条件により交通機関が延着した場合、駅で発行されるのが遅延証明書(延着証明書)だ。場合によっては「やむをえない」として遅刻がノーカウントになるアイテムである。

一般的に遅延証明書は小さな紙に日付と延着時間が書かれただけの簡素なものだが、お隣中国の遅延証明書はバラの花があしらわれており、実にエレガント! 優雅な気持ちにさせてくれる一品なのである。

エレガントな遅延証明書が発行されるのは中国広東省にある広州地下鉄だ。薄いピンクの台紙に黄色いバラが印刷されている。真ん中でパタンと折りためるようだ。まるでちょっと気の利いたメッセージカードである。
 
しかも、遅延を証明する文章は

「地下鉄ご利用の皆様にはご不便をおかけして申し訳ありません。深くお詫び申し上げます。ご理解ご協力のほどお願い致します。我々は今後もお客様へのよりよいサービスの提供に努めて参る所存です」

と謙遜に謙遜を重ねたような、腰の低さがにじみでている。
 
日本の事務的なものとは訳が違う。これには利用者も「大変ありがたい」「思いやりを感じる」と心がホッコリ。広州地下鉄によると列車に10分以上遅れが出た場合、申し出があれば遅延証明書を発行するそうだ。

このような救済措置は利用者にとってはありがたい。だが交通機関の遅れでやむをえないとしても授業も仕事も定刻どおりに始まっている。遅れた時間は取り戻せない。やはり朝は多少の遅れても遅刻しないくらい余裕を持って行動したいものである。

参照元: 南方報業網(中国語)

▼こちらがJR東日本の駅でもらった遅延証明書、簡素である