2008年に自ら命を絶った女性社員の労災(労働災害)が認定された、居酒屋「和民」(ワタミフードサービス)の会長渡邉美樹氏が3日ぶりにTwitterで発言を行った。渡邉氏は労災認定が明るみに出た後に、学校を作るためにバングラディシュに出かけた。

その際に「どこまでも、誠実に、大切な社員が亡くなった事実と向き合っていきます」(Twitterより引用)としながらも、事実からは目を背けるような形で出国していったためにネットユーザーから批判が殺到。それからの3日間沈黙していたのである。その渡邉氏が新たな発言をしたのでお伝えしたい。

・ 3日間沈黙していた渡邉美樹会長の発言

「縁あって、ワタミの思いに、共鳴してくれて入社してくれた一人の社員を守れなかったのは、事実。命懸けの反省をしなければならない。彼女に、心からお詫びをしなくてはならないと考えるに至りました。もう一歩、寄り添うことが、出来ていれば…一層の法令遵守 社員に寄り添う会社づくりを 約束します」(Twitterより引用)

「今、シンガポールです。バングラデシュの帰りです。この三日間考え続けたことを、ツィートさせて頂きました。たくさんのご指摘、ご意見に、心から感謝しています」(Twitterより引用)
 
反省を口にしているのだが、ネットユーザーの反応は冷ややかなものだ。社員の福利厚生の充実を望む声や、経営から退くように訴える人さえいる。このことを渡邉会長はどのように受け止めているのだろうか?

ちなみに、2012年2月21日に同社は労災認定を不服として「勤務状況について当社の認識と異なっておりますので、今回の決定は遺憾であります」と発表している。この言葉と、渡邉会長の反省の弁「命懸けの反省をしなければならない」との間には、矛盾があるように感じるのだが……。どちらが本音なのだろうか?

また、同日勤務状況について同社広報グループに確認を行ったのだが返答はなく、再度電話をしてみたが「担当に申し伝えます」と繰り返すだけで、具体的な答えは示されなかった。今後の対応が一層問われそうである。

参照元:Twitter @watanabe_miki