宇宙への移住は人類の夢だ。一番近い惑星・火星への移住プロジェクトはかねてより研究されている。

問題は食料だ。地球に最も接近したときでも約6000万キロメートルも離れている。そうそう気軽に帰ってこられない。食料確保は大きな問題だ。

宇宙においての食事も研究されているがアメリカの大学が火星での食事メニュー試食の被験者を募集し始めた。食事・住居・交通費全額負担、さらに最大で64万円の報酬がもらえるらしいぞ!

火星での食事の研究をしているのはアメリカのコーネル大学とハワイ大学マノア校。NASA出資の火星移住研究プロジェクトの一環である。今回の実験はこれまでの研究で得られたデータから作られたメニューを試食するというものだ。

宇宙での食料問題は研究者も「宇宙生活において食事は非常に大切です。食事の満足度こそが彼らの安全と任務の成功のカギとなります」と語るほど重要だ。栄養面もさながらマズイ飯ではやる気なんか出ない。

実験では被験者は模擬火星基地で宇宙飛行士と同じ生活を送る。宇宙服を着て食事を試食。その食事の中には現在、実際にNASAの宇宙飛行士が食べているものも含まれるそうだ。

実験期間は4カ月。だが彼らもタダで拘束しようという訳ではない。

期間中、1日25ドル(約2000円)の手当がつく。さらに実験終了後5000ドル(約40万円)の報酬があるそうだ。総額で8000ドル(約64万円)ももらえる計算だ。交通費・宿泊費・食費はプロジェクトが負担。なかなかオイシイ条件ではないだろうか。なお実験場は現在選定中、ハワイのいくつかの場所が候補に挙がっているということだ。

応募条件は21才~65才の健康な男女で英語が話せること、そして工学、生物学など理系専攻、大卒以上、3年以上の専門機関での経験(大学院含む)である。

応募締め切りはハワイ現地時間の2月29日23時59分だ。地球にいながら火星の体験ができるまたとないチャンスだぞ!

参照元: ハワイ大学マノア校(英語)

photo:flickr GovWin a Deltek Network