考えても考えても、良いアイデアが思いつかない時や、頭が凝り固まってしまい、もっと柔軟に問題を解決したいと思った時、あなたはどうするだろうか。紙に書き出したり、誰かに相談したり、とりあえず寝てみたり……。人それぞれに、考えが行き詰まった時の対処方法があるだろうが、最新の研究によると、お酒を飲むことも効果的だという。

イリノイ大学の研究員、アンドリュー・ジャローズ氏は、アルコールが脳に与える影響を調べるため、40人の被験者を対象にある実験を行った。被験者のうち20人には、血中アルコール濃度が0.075パーセントに達するまでお酒を飲んでもらい、残りの20人にはシラフでいてもらう。

アメリカで定められている血中アルコール濃度の法的制限値は、0.08パーセントであり、これ以上での運転は違反となる。つまり、被験者が摂取したアルコール量は、ぎりぎり飲酒運転で逮捕されない程度ということだ。

ちなみに、日本では0.03パーセントで酒気帯び運転となる。目安として、体重60キロの男性の場合、ビール500ミリリットル弱で、血中濃度0.03パーセントに達するといわれる(個人差があるので、あくまでも目安の数値)。

ジャローズ氏は、20人の被験者たちの酔いがほどよくまわったところで、40人全員に直観力を試す問題をいくつか出した。例えば、次のようなものだ。
 
「勘、梨、火事」。この三つの言葉の前に、共通してつく単語は何か。
 
みなさん、おわかりだろうか。そう、答えは「山」である。このような問題を出して、被験者たちがどれだけ多く、そして早く答えられるかを調べた。

すると、お酒を飲んでいない被験者たちの正解数は、平均で6問、ひとつの問題にかかった時間は、平均15.2秒だった。それに対し、アルコールを摂取した被験者たちは、平均正解数9問、平均回答時間11.5秒だったという。

つまり、お酒を飲んだ人のほうが、シラフの人よりも早く、正確に問題を解いたのである。実は、被験者たちには、実験前にも同様の問題を出しており、そのときは40人全員の正解数と回答時間に大差はみられなかったそうだ。

ジャローズ氏は、「適度の酔いは、直観力や想像力に良い効果をもたらすようです。少量のアルコールでも人の集中力は乱されますが、そのせいで頭が柔らかくなり、物事を柔軟に考えられるようになるのだと思います」と語っている。

「また、人は酔っているときのほうが、ミスを恐れないため、よりクリエイティブな発想ができるようになるとも考えられます」とのこと。

みなさんも、発想力が乏しくなってきたと感じたら、少量のお酒を飲んでみると、何か良いアイデアが浮かぶかもしれない。ただし、お酒は20歳になってから。飲酒運転は言語道断。そして、くれぐれも飲み過ぎにはご注意を!

参照元:Mail Online(英文)
photo: RocketNews24