愛とセックスについての話しはやっかいだ。誰もが熱い期待を膨らませ、夢見がちなテーマだからだ。「女性の多くがオーガズムを感じたふりをしている」「男性は四六時中セックスのことを考えている」なんてことを言われたら、興ざめってもんだ。思わず耳をふさぎたくなる気持ちも分からなくもない。

しかし! 知識と情報は時にあなたの身を守ることもある。現実を正面から見据えることで、新たな境地に至ることもある。以下にお伝えするのは、愛とセックスに関して意外と知られていない10の情報だ。ショッキングな内容かもしれないが、どうか冷静に受け止めて、今後のあなたのラブライフの充実に役立てていただきたい。
 
1.ペニスは「折れる」ことがある
骨のないペニス。しかし、そんなペニスも「折れる」ことがあるという。専門家はそれを「ペニス骨折」と表現する。「『ペニス骨折』は勃起したペニスに起こる屈曲による深刻な損傷です。白膜と呼ばれる皮膜が裂けるときに起こります」とワシントン大学の泌尿器科のハンター・ウェッセル氏は説明する。

陰茎海綿体を包んでいる白膜が破れると、海綿体に充満していた血液が他の組織に漏れ、ペニスは変色し、腫れてしまうという。なんとも痛々しい状況だ。

では、実際にどんな状況下でペニスが折れてしまうのか? ウェッセル氏によると、頑丈な箇所にとにかく激しく挿入を繰り返すような行為、たとえば「性的なアクロバット芸」の最中に起こりうるとか。嬉しいことに、通常は心配しなくてよさそうだ。
 
2.排卵期のストリッパーは稼ぎがよい
ストリッパーの排卵期とチップの額に何の関係があるんだと思われた方がほとんどだろうが、ニューメキシコ大学の研究者が2007年に行った調査によると実際に相関関係があることが分かったという。

排卵期、つまり妊娠できる可能性の高いのストリッパーは1時間当たりに稼ぐチップが平均して70ドルであったのに対して、排卵期ではないストリッパーは35~50ドルだったとのこと。

なぜこうした違いが生じるのか。仮説であるが、男性は無意識に、子どもを産める可能性の高い女性により多くのチップを渡しているのではと考えられている。
 
3.女性は子どもが産まれる可能性の高い男性を嗅ぎわけることができる
なぜストリップクラブの観客が排卵期のストリッパーとそうでないストリッパーを区別することができるのか。その原因の細かいところは明らかにはなっていない。

こうしたパートナー選びはほとんど無意識化でなされると思われる一方で、こんな興味深い研究結果もある。

主要組織適合遺伝子複合体(MHC)と呼ばれる遺伝子領域は人間の免疫反応を調節するのに重要な役割を担っているが、男女のMHCの不一致度が大きいほど、子どもが産まれる可能性が高くなることを示すデータがある。

そして、女性はこの遺伝子の違いを嗅ぐことができると考えられている。スイスのベルン大学のクラウス・ウェデキント氏による研究では、女性が匿名の男性が二晩着たTシャツの匂いを嗅いだ際、ほとんどがMHCの違いが大きい男性が着たTシャツを好んだという。女性は遺伝子的に不一致度が高い男性を嗅ぎける能力があるという結果を示した。
 
4.女性は避妊薬を飲むとパートナーを選ぶ力が低下する
前述したウェデキント氏と彼のチームによる研究では、匂いを嗅いだ女性が避妊薬を服用していた場合、その結果は逆になり、MHCの違いの大きい男性を好まなくなったという。避妊薬は女性のパートナー嗅ぎ分け能力を阻害するという結果となった。
 
5.太った男性の方がベッドで長くもつ
肥満と勃起障害の相関関係を示す研究がある一方で、また別の結論を示す論文もある。2010年に性医学の論文誌に掲載された研究によると、太った男性の方が早漏になりにくいという。

その研究では、BMI(肥満度)が高い男性が射精までの時間が7.3分であったのに対して、痩せている男性は平均で1.8分だったそうだ。

この5分余りの違いはどこから生じるのか? 脂肪の多い男性は女性ホルモン、エストラジオールが多いが、一説ではこの女性ホルモンが絶頂に達する際の障害になっているという。いや、障害というべきではないかもしれない。このホルモンが5分もの貴重な時間を与えてくれるとも考えられるのだから。
 
6.「7年目の浮気」はでっちあげではない
マリリン・モンローが出演した同名の映画によって、世間に信じられるようになったのが「7年目の浮気」だ。7年経つとパートナーとの関係や結婚生活に不満を抱くようになる傾向を表したものだ。

単なる作り話と思う方も多いかもしれないが、実際、2009年に米国で実施された国勢調査によると一度目の結婚が離婚に至るまでの平均年数は7.9年だったそうだ。「7年目の浮気」は決してでっちあげではなく、現実社会を映し出しているのである。
 
7.でも「7年目の浮気」を避けようと努力してる
「7年目の浮気」が現実のものであっても、一方で人は理性的な行動をとろうと努力するようだ。

2008年に心理学者のジョン・K・メイナー氏が行った実験では、コンピューター画面に0.5秒間、いくつかの男女の顔を映したところ、シングルで異性愛の男女は、魅力的な外見の異性の写真を見つめる時間が長かったのに対して、既にパートナーのいる男女は魅力的な異性の顔からすぐに目をそらす傾向にあることが分かった。

実験参加者の中には魅力的な外見の顔を見つめる時間が、「平均的な」外見の顔を見つめる時間よりも短い場合もあった。男女ともに浮気したい気持ちを抑えようとしているのだ。
 
8.子宮にいた時からマスタベーションをしている
マスタベーションはなにも恥ずべき行為ではない。あなたが子宮にいた頃からやってきた事かもしれないのだから。

以前、『医療超音波エコージャーナル』の論文に胎児がペニスに手を当てている超音波画像が掲載された。放射線科医イズラエル・マイズナーはこの画像について、「マスタベーションの動きによく似た形でペニスを握っている」と説明している。

ちなみに、『セックスと科学のイケない関係』の著者である科学ジャーナリストのメアリー・ローチ氏によるTEDのスピーチ「あなたの知らないオーガズムに関する10の事実」でも、この子宮内のマスタベーション画像ついて触れられている。
 
9.クリトリスは意外と複雑な構造をしている
クリトリスを頭の中で描いてみてほしいと言われたら、どんな形のものが思い浮かぶだろうか? ほとんどの人が想像するクリトリスは、大きな内部構造を持つクリトリス氷山の一角にすぎない。

興奮した状態のクリトリスが詳細に研究されることは最近までなかったが、2009年に初めて、興奮したクリトリスが3Dの超音波画像で映し出された。身体の表面に出ている部分は感受性の強い神経の束が集まっている部分だが、クリトリスの器官は身体の内部、奥深くまでのびているのである。
 
10.セックス後に体調不良になったら、自分の精子を注射することを検討すべき
ポストオルガスム病症候群(POIS)という名の症候を聞いたことがあるだろうか? 非常に不運な症候の1つであるが、射精後に高い熱や鼻水、重い倦怠感などインフルエンザに似た症状を患うものだ。一週間ほど続くこともあるという。

実はこのPOISは驚くべき方法で治療が可能かもしれない。ユトレヒト大学の研究チームが発表した論文によると、この症状が発生する男性は自分自身の精子にアレルギーをもっている場合が多いという。POISと診断された男性の88パーセントが、自らの精子を使って、皮膚プリックテストを行ったところ、陽性反応を示したのだ。

そして、陽性反応であった患者に患者自身の精子を含んだ液体を皮膚に注射したところ、3年経つうちに、POIS症状が顕著におさまったという。非凡な方法ではあるが、POISが疑われる場合にはぜひ自分の精子を使った注射による治療を検討するとよいだろう。

(文=佐藤 ゆき
参照元:io9(英文)