東日本大震災から間もなく1年、現在も被災地では復興作業が続いている。原発事故の影響もあり、スムーズに作業が進められない地域もあるようだが、それでも海外も目を見張るほどの早さで、倒壊した家屋の撤去や道路の整備が続いているようである。

震災に関して、実は海外の海洋学者らが懸念していることがある。それは海に流出した瓦礫の行方だ。総量2500万トンともいわれる瓦礫は、手付かずのまま太平洋を漂流しており、研究者のシミュレーションによると、3年後に米西海岸に漂着する可能性があるという。

この調査を行ったのは、ハワイの国際太平洋調査センターのニコライ・マキシメンコ氏とジャン・ハーフナー氏の研究チーム。彼らは海流データを元に、海面に漂うものがどのように流れていくのかのモデルを開発した。そして今後約10年間の瓦礫の動向を予測したのである。

彼らの予測によると、現在(震災から1年)で瓦礫は太平洋のほぼど真ん中、ハワイ島の北西に位置していることになる。2年後にはハワイを通過してさらに東へと進み、3年で米西海岸に漂着。北はアラスカ、南はメキシコにも到達し始め、その後の数年をかけて再び太平洋を西に進むものと見られている。

瓦礫は今後、海の生態系・漁場・海洋輸送に影響をもたらすと考えられている。今回のシミュレーションが瓦礫に行方を知る手がかりとなり、悪影響を最小限に抑えるのに役立つものとして期待されているという。いずれにしても膨大な量の瓦礫を、どのように扱うのか。日本をはじめとする海外研究機関の協力により、その答えが導き出されるのかもしれない。

参照元:Youtube QuantumMechanic1a(英語)