存在疑惑がたびたび浮上してきたものの、多くの成人男女が夢と希望を抱きながら、その存在を信じてきた身体の箇所がある。そう、女性の「Gスポット」だ。そのスポットが刺激できれば、女性はオルガズムを感じられると言われ、まさに神(GOD)のスポットとして多くの者に信じられてきた。

しかし、Gスポット信者を落胆させるかのような研究結果が最近発表された。ある論文が「Gスポットは存在しない」と断言したのだ。と、同時に新たな希望を与えてくれる発見についても触れられている。

論文を書いたアミハイ・クリュチェフスキー博士はGスポットに関して過去60年間に発表された29の多種多様な方法による研究結果をあらためて見直した。その結果、Gスポットの存在を示すような確証はないという結論に至る。「Gスポットという解剖学的な存在がないことは疑いの余地がない」という。

にも関わらず、女性の大半はその存在を信じている。実際、ある研究で女性がオルガズムを感じる際の脳スキャン撮って調査したところ、感覚皮質の活動が活発になることが確認された。つまり、何かが起きているのは間違いないのである。脳スキャンの研究を行ったバリー・コミサルク博士は「スポットではないが、とりわけ敏感に感じるエリアがある」という。

コミサルク博士によると、膣の身体の前面側の壁を押すと、尿道やクリトリスといった近辺の他の部位にも圧力が加わり、刺激に反応するという。そして、この刺激に反応するエリアはV字形になっており、膣の深い部分までのびているらしい。このエリアが「とりわけ敏感に感じる場所」とのことだ。要は様々な器官が刺激に「同時反応」している状態なのだという。

博士はこのエリアを、多種多様な建築が集合しているニューヨークに例える。「宇宙から見えれば、ニューヨークは単なる点にしか見えないが、実際には複雑に入り組んだ場所なんだ」と。

これが事実であれば、多くの成人男女にとって非常に喜ばしい発見ではないだろうか。たった一つのスポットを模索する必要はなくなり、ニューヨークのように複雑で感覚豊かな「Gゾーン」とも呼ぶべきエリアが広がっているのだから。

(文=佐藤 ゆき
参照元:JEZEBEL(英文)

イメージ画像:ロケットニュース24