特殊部隊とは軍や警察などでは対応しきれない特別な任務を遂行する部隊だ。彼らの武器、訓練は全て特殊だ。あまり表には出ない彼らだが、ときに市民への理解や士気向上のため訓練の様子が公開されることもある。

先日香港でも特殊部隊の訓練模様が公開された。

兵士の手の中にあるのはなんと点火済みの爆弾。兵士は円になり、火のついた爆弾をヒョイっヒョイっと隣の人に渡していくのである。まさに命がけの爆弾ゲーム。まるで芸人の罰ゲームのようだと世界中で話題になっている。

話題となっているのは、先日香港で行われた中国の特殊部隊の訓練だ。

訓練の様子が紹介された動画では6名の兵士が円になっている。うち1人の手にあるのはラグビーボール大の爆弾だ。すでに火がついている。

と、次の瞬間、いきなり隣の兵士に「1っ」と数えながら渡したではないか。渡された兵士も慌てず「2っ」とまたその隣の兵士に爆弾をパス。そしてその隣にもパス。

6まで数えたところで爆弾を円の中心に置き兵士の皆さんは勢いよく円の外に向かってジャンプ! とほぼ同時にドッカーン!! 爆弾は周囲に土を撒き散らして爆発した。まさにリアル爆弾ゲーム。1秒でも遅れたら命の保障はない。命がけの訓練である。

これは巷(ちまた)で「人肉傳炸薬包(じんにくでんしゃくやくほう)」と呼ばれている訓練だ。密接な連携プレーと心理的素養が必要とされるのだそうだ。

これを見たネットユーザーは

「ええっ!?」
「危険すぎる」
「芸人の罰ゲームにしか見えない」
「中国人は命を軽んじているのか」
「古典的な訓練方法だな」

などと反応。本物の訓練とは信じられないようだ。

しかし香港の行政長官は「本日の訓練で我々の武器が完備されていること、それが最新のものであること、そして兵士の士気の高さを確認できた。安心した」とのコメントを出している。

この訓練の是非はともかくとして、中国特殊兵に相当の集中力と機敏さ、団結力があることはよく伝わってくるのではないだろうか。

参照元:Youtube videonowandthen

▼こちらが動画、リアル爆弾ゲームは命がけだ