東京・大井町に巨大オムライスを提供するお店があるのをご存知だろうか? そのお店「キッチン ブルドック」は、人気お笑いコンビ「とんねるず」が店舗は汚いけどうまいお店を紹介する「きたなしゅらん」(現:きたなトラン)でも紹介されたこともある洋食店だ。

番組でも紹介されたとおりに、店は大変古く、お世辞にもきれいな雰囲気とは言えない。しかし歴史を感じさせるたたずまいがあり、味はとんねるずのお墨つき。果たして、ご飯4合級のボリュームがあるオムライスは、いかほどのものだろうか? 

記者(私)がお店を訪ねたのは、夕食にはまだ早い17時半。だが、店内はほぼ満席で、入店後も後から後から客足が絶えない。安くてボリュームがあるためか、男性客が贔屓にしているようだ。

メニューはメンチカツ、コロッケ、グラタンなど、洋食店ならではの品々が並んでいる。もちろんオムライスも掲載されているのだが、大盛りの量がハンパじゃない。推定でご飯4合分、以前ご紹介した秋葉原の「ごはん処あだち」の普通盛りに匹敵するくらいの量はあるだろう。

味の方はというと、記者は一口食べて子どもの頃を思い出した。母親が作ってくれたオムライスのように、優しい味わい。ケチャップをたっぷりのチキンライスは、子どもの頃のご馳走だった。その記憶を呼び起こしてくれるような馴染み深いものを感じるのである。若干バターの脂分が強く感じたのだが、苦になるレベルではない。

量は多いのだが、食欲旺盛の男性にとってはちょうど良い量かもしれない。というのも、思った以上に食べやすくて飽きない。これもまた、長年お店を続け、腕に磨きをかけた結果生まれた、「秀逸なオムライス」であればこそなのではないだろうか。

ちなみにオムライスのうえには、ケチャップで「SOS」と書かれていた。量の多さから、チャレンジャーの心の声を代弁しているつもりなのかもしれないが、食べる前にこれを見ると、少し食べる気が萎えるのだが……。

写真:Rocketnews24

▼ SOSの向こう側には、デミグラスソース
▼ 玉子はフワフワ
▼ 無事に完食
▼ カウンターには「きたなシュラン」の像が
▼ 「うまい・やすい」ブルドック