海外のインターネットユーザーが、マクドナルド(以下:マクド)とKFCのフライドポテト(フレンチフライ)を3年間放置して、その変化を画像で公開。KFCは腐敗しているのに対して、マクドのポテトは腐敗していなかった。この結果に衝撃を受けた人も多いのではないだろうか。

私(記者)もマクドのポテトファンの1人。カリカリとした食感と、ホクホクのポテトに魅了され、毎日でも食べたいと思ってしまうくらいの熱烈なファンなのである。しかし、3年間放置しても腐らないとなると、ちょっと心配になってしまう。

そこで個人的に日本マクドナルドに問い合わせてみたところ、驚くべき回答が得られた。結果から言えば「安心して召し上がってください」とのことなのだが……。

海外ネットユーザーが行った実験というのは、ガラス瓶にマクド・KFCのフライドポテトを入れておくだけというものだ。保管状況が定かではないために、この結果が正しいものなのかどうかは不明なのだが、似通った環境下に置かれていたのなら、同じ結果になるべきはず。ところが結果は違った。KFCは腐敗し、マクドは腐敗しない。

どこの国で行われたものなのかさえもわからないのだが、頻繁にマクドを使う消費者としては、国を問わずに気になるところだ。そこで日本マクドナルドに電話で問い合わせをしてみた。以下はその内容の要約である。
 
記者: 「海外のマクドのポテトが3年間腐らなかったそうなのですが」
担当: 「インターネットで話題になっていたのは承知しております」
記者: 「日本でも同じようになるのでしょうか?」
担当: 「保管された環境によっても異なるので、何とも言えないですね」
記者: 「トランス脂肪酸が含まれているのでは? との意見もありますが、海外のものだからでしょうか?」
担当: 「アメリカであれば、規制が厳しいので、トランス脂肪酸は含まれていないはずです」
記者: 「では、日本ではどうですか?」
担当: 「日本のものには含まれています」
 
腐敗の如何はさておき、担当者がいうには日本のマクドの商品にはトランス脂肪酸が含まれているそうだ。(トランス脂肪酸とは、多量に摂取するとLDLコレステロール(悪玉コレステロール)を増加させ心臓疾患のリスクを高めるといわれている。また、アメリカでは「食べるプラスチック」と呼ばれることもある)。

というのも、日本では消費者庁が定めるガイドラインで、摂取は個人の判断にゆだねるという方針を掲げている。したがって、トランス脂肪酸を含む商品を販売するかどうかは、企業によって考え方は異なるのだ。

話がそれたが、担当者がいうには、やはり3年間放置した状況がわかりかねるうえに、実験は1回しか行われていないので、信憑性にかけるのではないかとしている。たしかに精密な実験とは言いがたい。

最後に「今まで通り、気にせずに(ポテトを)食べても良いですか?」と尋ねると、「安心して召し上がってください」という心強い言葉を聞くことができた。これで私は、長年愛して止まないマクドのフライドポテトを、安心して食べ続ける気持ちになることができた。とはいえ、トランス脂肪酸も気になるので、食べすぎには十分に注意したいと思っている。

写真:Rocketnews24