今や多くの人の生活において、なくてはならない存在となったインターネット。しかしそのインターネットに夢中になりすぎると、なんとも恐ろしい変化が脳に起きる。そう、アルコール中毒や麻薬中毒を患った時と同じダメージが脳に現れてしまうのだ。

これは中国科学院のハオ・レイ博士をはじめとする研究チームによって明かされたもので、ネット中毒とはかなりの時間をオンラインで過ごし、ネットがないとストレスを感じてしまう状態のことを指すらしい。

そして科学者たちは、ネット中毒にかかっている17人の若者とそうでない16人の若者の脳をスキャンし、その違いについて研究を行った。するとネット中毒者の脳の白質(はくしつ)神経線維に、損傷があることを発見した。

この白質神経線維というのは、人の感情処理、注意力、判断力に深く関っているもので、その損傷のレベルはアルコール中毒者やコカイン中毒者のものと同じだという。

そして、ネット中毒のための診療所を開いている精神科医のHenrietta Bowden Jonesさんは、ネット中毒者の特徴として次のようなことを話している。

「私たちが目にする重度のネット中毒者の大多数がゲーマーです。彼らは自分たちの義務が何なのかを忘れさせるゲームに、たくさんの時間を費やすのです。彼らはゲームの世界の外でなにものとも感情的に結びつくことができず、大学の講義に行かなくなったり、卒業できなかったり、結婚が破綻したりします」

物質的中毒だけではなく、行動的中毒も、脳に悪影響をもたらすことを示した今回の研究結果。食事を抜いてオンラインゲームを長時間遊んだり、一睡もせずに朝までネットサーフィンをしたりすることが多々あるという方は、この研究結果を踏まえて、くれぐれもご注意頂きたい。

(文=田代大一朗

参照元:Telegraph, Daily Mail(英文)

Photo:RocketNews24.