あなたはトイレ使用後に、便座のふたを下ろす派か、それとも開けっぱなし派か。自宅のトイレでさえ、ふたにはほとんど触れたことがないという方もいるかもしれないが、どうやら便座にふたがついているのにはちゃんとした理由があるようだ。

最新の研究によると、ふたを開けたまま水を流すと空気中にばい菌をまき散らすことになり、その結果他の人へウイルスをうつす確率が上がるという。

リーズ大学のマーク・ウィルコックス教授率いる研究チームは、細菌に感染した排泄物のサンプルを用いて、水を流す時に便座のふたを下ろしておくとどれくらいばい菌の拡散を抑えられるのか調べた。実験は、殺菌した清潔なトイレの個室で行われた。

結果、ふたを開けたまま水を流すと便座の上約25センチまでばい菌が飛び散り、便座や床に付着することがわかった。さらに、90分経った後でも、個室内の空気中に菌が検出されたそうだ。

ところが、ふたを閉めた状態で流すと、便器内の空間では菌が確認されたものの、空気中に舞う量はふたが開いている時とは比べものにならないほど減少していたという。

教授によると、「便座のふたを開閉する際、直接触れるとばい菌に感染する恐れがあるため、あえてふたのないトイレを設置している病院などもあるようです。しかし、今回の結果から考えるとそれは逆効果と言えます」とのこと。

また、「ふたを開けっぱなしにしたからといって必ずしも病気になるわけではありませんが、少なくともウイルスに感染している時は、ふたを閉めて流すようにするべきです。ふたに触れても手を洗えばいいのです」と忠告している。

なぜ便座にふたがついているのか、いままでは気にもしなかったという方も、これからは流す前にふたを閉じるよう意識してみてはいかがだろうか。なにげなくある物でも大きな意味を持っているのだ。

参照元:Mail Online(英文)
photo: rocketnews24