ついに待ちに待ったお正月。初詣に行かれた方もいらっしゃるのではないだろうか。お参りの後、境内の出店も楽しみのひとつだ。タコヤキ、焼きそば、射的に輪投げ、そしてアメ細工。見るだけでも楽しい。

このような露店は中国でも見られる。取材中に上海の歴史あるお寺の近くでもアメ細工職人を発見。2012年は辰年、職人さんに龍のアメをお願いしてみた。するとサラサラとあっという間に非常に精巧な龍が完成この職人技は必見だ!

アメ細工職人に出会ったのは上海市の観光スポット豫園(よえん)から地下鉄で1駅の老西門駅付近の儒教のお寺・文廟(ぶんびょう)だ。ここは著しく発展する上海の中で、未だに古き良き上海の姿をとどめている地域である。

その街の一角に特に客引きをするわけでもなく、ひっそりとたたずむアメ細工職人を発見。寡黙な様子からは職人オーラがにじみ出ており見る者を否応なく引き付けていた。2012年は辰年ということで早速龍のアメ細工をお願いしてみた。

アメ細工はできあがったものももちろん素晴らしいが、細工がされていく過程も楽しみの一つだ。職人さんは、トロトロに溶けたアメをスプーンですくって、作業台にぱっと広げるとアメでサラサラを絵を描き始めた。作業台には下絵などない。最初はどのパーツを描いているのかわからなかったが、だんだんと形いなっていくのが面白い。職人さんの頭の中にはすでに完成図があるのだ。

待つこと約5分で大人の顔以上に大きい龍が完成。しかもメチャメチャ細かいディティールだ。記者が作ってもらっている間にどんどん人が集まりちょっとしたイベント状態に。技一つで周囲を縁日のようなにぎやかさをもらたすとは素晴らしいの一言だ。このような職人技は消えずに残ってほしいものである。

photo: RocketNews24.

▼できあがり、細けぇぇぇ!! ちなみに龍は10元(約120円)だ
▼職人さんは多くは語らない
▼動画、神業に感動だ!