カップルの皆さんに大変悲しいおしらせがあります。毎年クリスマスに、大変美しいイルミネーションが見られることで知られている、東京・表参道なのですが、あの素晴らしい電気装飾が歩道橋の上から見ることができないのです。ご存知でしたでしょうか? もしかしたら彼氏・彼女がいる方は、あの歩道橋の上で愛をささやきたかったかも。告白をお考えの方もいらっしゃったかもしれません。

ですが、あの歩道橋の上からイルミネーションを拝むことはできないのです。恋人のいる方は、非常に残念。ひとりぼっちには関係のないことですけどね……(笑)。

クリスマスイルミネーションといえば、表参道を真っ先に思い浮かべる方も少なくないでしょう。1991年より始められた電飾は、今年で20周年、65万個のLED電球が木々を飾り、すでに週末には大勢のカップルが訪れています。ひとりぼっちで電飾を見る人はほとんどいません。

通りにある2つの歩道橋が、イルミネーション点灯時だけ通行禁止になったのは、2010年からです。カップルが足を止めて「きれいだね、フフフ……」と甘いささやきをしまくって通行の妨げになるだけでなく、次から次へと人が歩道橋に押し寄せ、大変危険な状態になるようです。将棋倒しになって大けがをする可能性も否めません。命がけで愛をささやく事態になってしまいます。

そこで、「表参道イルミネーション実行委員会」が点灯中のみ通行禁止の措置をとったのです。

残念なことですが、安全を考えると通行禁止措置は妥当ではないでしょうか。周りの迷惑もかえりみずに立ち止まり、自分たちの世界に入り込んで見詰め合っているのですから、安全な通行の邪魔になりますね。より良い場所から、美しい電飾を見たいという気持ちはわかりますが、「自分たちだけの世界」に没頭した人たちが殺到すれば、周りが見えずに事故を起こす可能性も否めません。

歩道橋の上から見ることができないのですが、通りを歩いているだけでも十分にその美しさを楽しめます。ですので、今年からはゆったり通りを歩いて、電飾を楽しんでくださいね。ひとりぼっちにはあまり関係のないことですけどね……(笑)。

写真:Rocketnews24

▼ 電飾が点灯中は歩道橋通行禁止です