84万人もの来客人数を記録し、大盛況のうちに終了した『東京モーターショー2011』。

場内には様々な車種が展示されていたのだが、現在販売されている車のなかで特に注目を浴びていたのが日産の電気自動車『LEAF』(リーフ)だ。

ガソリンと電気を使うハイブリッドカーは既にかなり国内に普及しているが、電気100%の自動車はあまり街を歩いていても見かけない。実際の使用感はどうなのだろうか?

早速日産に取材を依頼すると、なんとか1日だけLEAFをお借りして試乗させて頂けることとなった。 そこで記者は展示している車を見るだけでは絶対に分からない、驚愕のLEAFの実力を体験することになるのである……。

試乗させて頂いた区間は、日産ショールームがある横浜から江ノ島まで。距離としてはおよそ往復60キロぐらいの区間。使用した感想は以下のとおりだ。

■ガソリン車とほぼ変わらない乗り心地
エンジンをかける音は無いものの、立ち上がりや運転時はガソリン車と変わらない感覚で乗ることができる。とにかく静かなので周りの人間が車が近づいていることを気づくか若干不安になるぐらいだが、低速時は通報音が鳴るため問題なさそうだ。

また、低燃費にするエコモードにすれば若干加速がゆるやかになるものの、更に燃費も10%ほど良くなるという。

■充電設備も充実 燃費も良好でタウンユースでは全く問題無し
LEAFは自宅などのコンセントを使い、蓄電量がほぼゼロの状態から満充電になるまで8時間ほどで充電できる。早く充電するには「急速充電器」を使う必要があるのだが、設置数はまだまだ少ないとおもいきや意外と数キロの区間に点在しており、気軽に充電をすることが可能だ。

今回走行した区間内では日産や三菱自動車の販売店(三菱のi-MiEVとも共用のジャック)、面白い場所だと市役所やタクシーの営業所、高速のPAや工場、公園などにもあった。もちろんガソリンスタンドも置いてある場所が多い。公共設備だと無償で充電できるので燃費はほぼゼロと言っても良いかもしれない。

また、往復でも充電量が3割~4割ぐらいしか減らなかったため、充電のペースについても近所を走るぐらいなら3~4日、またはそれ以上の間隔になるので全く問題ない。ただ、1日に150キロぐらい走る場合はおそらく1日に1回充電が必要となってくるので、長距離のドライブをする場合はまだハイブリッドカーやガソリン車に軍配が上がる。ただ、旅行や出張以外でのタウンユースであれば利便性や燃費の面でもLEAFが魅力的。

■LEAFのバッテリーは自宅の電力にも転用可能。満充電で一般家庭2日分の電力に相当。
装置は別売りになるがLEAFに搭載されている「LEAF to Home」システムを利用することにより、充電した電力を家庭の電力として使用することができる。満充電の状態では一般家庭2日分の電力に相当し、停電時などの緊急事態に備えることが可能だ。

緊急時以外でも車に乗らないときは夜間や急速充電器で充電した電気を、昼間の電気料金が高い時間に使用することができ、電気代の節約にもなる。イニシャルコストを回収するにはもちろん長い期間が必要だが、いざという時の保険になるというだけで大きな安心を得られると感じた。

試乗の感想をまとめると、現在でもインフラ整備が十分にされており、普段使いで困ることはまずないと考えても良いと思った。今後更に充電器が多数配置され、車両の価格も下がっていけば電気自動車の人気は爆発するのではないかと感じた。

駐車時は湘南のサーファーの方など、一般の方に必ず「これもう売ってるんですか?」など必ず声をかけられたので、消費者の電気自動車に対する期待もかなり高まっているはず。現在LEAFは全国の日産のお店で試乗できるようなので、気になる人はぜひチェックしてみて欲しい。きっと電気自動車の新たなる可能性を実感できるはずである。

参考リンク:日産LEAF

▼藤沢市役所でも充電が可能だ。

▼江ノ島では美しい富士山が見られた。

▼日産のショールーム地下では二千万円近くする新型のGT-R試乗車がズラリ。

▼東京モーターショーで展示されていたLEAF。大人気だった。