今回、記者がSIMフリー版iPhone4Sを購入し、ソフトバンクからドコモにナンバーポータビリティ制度(MNP)を使って乗り換えをしたので、そのときのようすをお伝えしたい。

皆さんがMNPで他のケータイ会社(キャリア)に乗り換える際の参考にしたり、iPhone4Sをドコモで使用する際の参考にしてもらえればと思う。正直、ソフトバンクでiPhone4Sを使っている自分が馬鹿に思えてくるほど、ドコモの素晴らしさを実感した。詳細は以下のとおりである。

・ソフトバンクから抜ける手続き(MNP)
ナンバーポータビリティ制度(MNP)を利用して、今までソフトバンクで使用していた電話番号をドコモでも使う手続きをする。ソフトバンクの窓口でドコモへのMNPを伝えると、10分程度で手続き完了。MNP予約番号が印刷された紙を渡されるので、それをドコモに持っていく。

・ドコモに入る手続き(MNP)
ソフトバンクで受け取ったMNP予約番号が書かれた紙をドコモで渡し、「MNP制度を利用してドコモに乗り換えつつ、自分が持ち込んだiPhone4Sをドコモで使いたい」と告げる。ちなみにMNP予約番号の有効期間は15日間なので、それまでに移行手続きをしないと無効となる。

・契約プランは『Xi』(クロッシィ)プラン
ドコモにiPhone4Sを持ち込んでくる人が多くいるらしく、ドコモスタッフはiPhone4Sで契約する場合の最適なプランを詳しく知っていた。iPhone4Sをドコモで使用する際の最適プランは以下のとおり。

・iPhone4Sをドコモで使用する際の最適プラン
料金プラン: タイプXi にねん(基本料金780円 / 通話30秒21円)
割引プラン: Xiパケホーダイ フラット(基本料金5985円)
オプション1: moperaUスタンダードプラン(基本料金525円)
オプション2: iモード(基本料金315円)、iモード.net(基本料金210円)

・ドコモiPhone4S契約プランの詳細
『タイプXi にねん』は通話もできるしXiの高速インターネットも利用できるプランで、契約の土台となるもの。そこにインターネット利用の無制限プランとして『Xiパケホーダイ フラット』をつける。iPhone4Sでインターネットに接続するにはプロバイダーとしての役割をしている『moperaUスタンダードプラン』に入る必要がある。

また、ドコモのケータイメールアドレスを使いたい人はiモードを契約しなくてはならない。しかしそのままではiPhone4Sでケータイメールが使用できないので、iPhone4Sでもケータイメールをチェックできるように『iモード.net』を契約する必要がある。『iモード.net』は、iPhone4SのブラウザやiPhoneアプリでドコモのケータイメールを送受信することができるオプションプランである。

・iPhone4SはXiに対応していない
Xiとは、ドコモの高速通信システムで、最近のドコモのスマートフォンに導入されている電波方式のひとつ。しかしiPhone4SはXiを使用することができない。ではどうして『タイプXi にねん』や『Xiパケホーダイ フラット』を契約したのか?

iPhone4Sで使用できるフォーマ向けの通常プランもあるのだが、そのプランでインターネットやテザリングをすると使い放題プランだとしても1万円前後かかるのである。なのでiPhone4Sに詳しいドコモスタッフは、より安い『タイプXi にねん』をオススメしてきた。それならば、フォーマプランよりも月額料金が半額になるからだ。

ちなみに、iPhone4SはXiの通信システムを利用できないが、そういうときはフォーマ回線につながる仕組みになっているので、結局のところフォーマプランと内容に大きな違いがない。あるのは、月額料金が半額になるという部分だけと思っていいだろう(細かい違いは店頭で聞いてほしい)。

・iモード設定がいちばん面倒くさい
ドコモでiPhone4Sを使用する際のいちばんの問題点(面倒くさい点)が、iモード設定だ。iモードの初期設定をするには、iモード対応ケータイ(つまりガラケー)が必要なのである。しかも、マイクロSIMカードに対応したiモードケータイが必要なのだ。

iPhone4Sでケータイメールをチェックするためには、ブラウザで『iモード.net』にアクセスする必要がある。最初のアクセスで、登録のためのセキュリティーキーが発行されてケータイメールに送信されるのだが、最初の状態ではiPhone4Sでケータイメールをチェックすることができないのである!

・iモード.netのセキュリティーキーがネック
しつこいがもう一度言おう。iPhone4Sでケータイメールをチェックするには『iモード.net』へのアクセスが必要なのだが、『iモード.net』への最初のアクセスにはセキュリティーキーが必要で、そのセキュリティーキーを知るためには『iモード.net』へアクセスせねばならず、何がなんだかわからない永久ループ状態になるのだ!

iPhone4Sではドコモメールが使えない

ドコモメールが使えるように『iモード.net』に登録する

利用登録にはドコモメールに届くセキュリティーキーが必要

ドコモメールが使えないからセキュリティーキーがわからない

永久ループ

しかし解決方法がひとつだけある。ドコモスタッフによると「申し訳ないのですがiモードが使用できるご友人や同僚のケータイをお借りして、そこにご自分のマイクロSIMカード(小さいSIMカード)を入れて一時的にセキュリティーキーを受信して『iモード.net』の登録をお済ませください」とのこと。め、め、め、メンドクサー!

記者の周囲には、マイクロSIMカードのiモードケータイを持っている人がいなかった。仕方ないので、ドコモのマイクロSIMカードを、カッターで削ったソフトバンクケータイの通常サイズSIMカードにむりやりテープで張り付けて、同僚のiモードケータイに挿入。セキュリティーキーが書かれたケータイメールを受信して、無事に『iモード.net』に登録する事ができた。

・iモードのメールアドレス変更も面倒くさい
また、ケータイメールアドレスを違うものに変更するときは、パソコンやiPhone4Sからではできない。よって、マイクロSIMカードに対応したiモードケータイで変更する必要があり、非常に面倒くさい。しかし面倒くさいのはここまで。これから先は天国状態となる。

・電波切れない! どこでも届く!
ソフトバンクでiPhone4Sやスマートフォンを使用していると「電波が届かない」や「電波が切れる」という現象が発生する。特に記者の住む新宿区では、都会のど真ん中であるにもかかわらず、新宿駅ホームでは絶望的なほど電波状況が悪い。

そこでドコモのiPhone4Sを持って新宿駅ホームに行って電波状況を確かめてみたところ、ビックリするほど電波状況が良く、インターネットアクセスが非常に快適だった。この感動、どう伝えればいいのか? とにかくドコモの素晴らしさに感動しすぎて、ソフトバンクでiPhoneを使っていた自分が馬鹿に思えてきた。

・テザリングがハンパねぇ! ドコモ最強と断言できる
ドコモでiPhone4Sを使うメリットがもうひとつある。それがテザリングだ。テザリングとは、iPhone4Sをインターネットのアクセスポイントにして、パソコンやiPad、携帯型ゲーム機をインターネットに接続するシステムのこと。

iPhone4Sから3G回線を通じてインターネットにアクセスするのだが、3G回線を使用しているとは思えないほどの高速インターネット通信! しかも途切れにくいので快適なインターネットライフ! どうして私は今までソフトバンクを使ってたんだ……。

パソコンとiPadを同時にテザリングでiPhone4Sに接続してインターネットをしてみたが、ブロードバンドでインターネットをしているかのように快適だった。もちろん技適マークもiPhone4Sの画面上で確認できるので日本での使用は問題なし。

・iPhone4Sを輸入してでもドコモで使うべき
皆さんご存じの通り、日本のiPhone4Sはソフトバンクでしか使用できない。しかし北米やカナダ、香港などのiPhone4Sはどこのキャリアでも使用でき、ドコモでも使う事ができる。そのようなiPhone4Sは、SIMフリー(SIMアンロック)といわれている。

SIMフリーiPhone4Sは16GBバージョンで、海外のオークションで購入すると7万円前後、日本の秋葉原などで購入すると8万円前後で手に入る。最近はどんどん値が下がってきているので、安いものは6万円前後で手に入るケースもあるようだ。

とにかくiモードの設定は面倒くさいが、それでもドコモでiPhone4Sをやるべき価値がある。iモードとケータイメールを必要としないなら、もっと簡単に使用できる。データ通信の快適さと電波状況の良さ、そしてテザリングの魅力を体験してほしいものである。

写真: RocketNews24.