現在ある動画が多くの人の涙を誘っている。その動画には、可愛いビーグルたちが映し出されているのだが、彼らにはある悲しい背景が隠されている。

このビーグルたちは、化粧品など様々な商品の実験(化粧品の皮膚アレルギー反応を見る実験など)のために、生きてきたビーグルたちであり、そのほとんどが生まれてから一度もカゴから出たことがなかった。

そういった悲しい境遇にあるビーグルたちを助け出そうと、動物保護団体「Animal Rescue Media Education」(以下ARME)が立ち上がり、今年6月72匹のビーグルたちが動物実験の日々から無事解放された。

動画冒頭では、カゴを通してなでようとするARMEスタッフの手に、嬉しそうに体を寄せるビーグルの姿を見ることができる。しかし次のシーンでは、ビーグルの耳に刻まれた連邦ID番号が映し出され、彼らが実験室の中でどう扱われていたのかを想像させる。

そして、ついにビーグルたちが生まれて初めて、カゴから出て太陽の光を目にする時が来た。スタッフがそっとカゴの扉を開けると、ビーグルは不思議そうに外の世界を見つめる。しかし今までカゴの中でしか暮らしたことがないせいか、外に出るのをためらって、なかなか動こうとしない。

そしてその10分後、人生の大きな転換を意味する大地への一歩をついに踏み出した。どこか戸惑いながらも、太陽の光、そして大地に生える草を肌で感じるビーグルたちは、今まで経験したことのない「自由」という名の幸せを、しっぽを振りながら満喫。

これには世界中の人が涙したようで、「嬉しさと悲しさで泣くというのは、とても不思議な感覚です。彼らがしっぽを振っているのを見られるというのは、涙に値するくらい素晴らしいものです」、「スタッフの人たちがカゴのドアを開けた時、涙が止まらなかった。動物実験はとても残忍なものです。私はこのスタッフの人たちに感謝したい」、「くそ! 誰だよ、玉ねぎを切っているのは?」などのコメントが多数寄せられている。

そしてビデオの最後には、ビーグルたちがいろんな家庭に引き取られていく様子が映し出されており、彼らの幸せそうな顔を見ることができる。

その従順で、人なつっこい性格から動物実験に使われることが多いビーグル。以前紹介したように、これ以外にも世界では、数多くの動物実験が行われている。こういった動物たちの犠牲が本当に必要なものなのか、ぜひこの機会に考えて頂きたい。

(文=田代大一朗

参照元:Daily Mail(英文), YouTube/BeagleFreedomProject

▼こちらがその動画。仲間たちと触れ合うのも、これが初めて