カップうどんと言えば、日清食品が製造・販売している「どん兵衛」である。1976年の発売以来、さまざまなバージョンが販売され、すっかり国民食として定着している。そのどん兵衛が東西日本で味が違うことをご存知だろうか? 実は現在インターネット上でその食べ比べが行われており、スーパーやコンビ二で両方のバージョンが販売されているのである。

この「どん兵衛東西人気投票」はすでに開始されており、2011年11月末の段階でうどんは全国的に「西」が優勢、そばは五分五分の状態である。果たして西がうまいのか、それでも東がうまいのか、食べ比べを行ってみたぞ

まず外観なのだが、「西」「東」と記されている以外は、通常のものとまったく変わりがない。「昆布だしのきいた西仕様」と「鰹だしのきいた東仕様」、それぞれの特徴が記されているのである。

ふたを開けると、それぞれ粉末スープが入っている。西はオレンジ色した袋、一方の東は青い袋だ。粉末スープを開封してみると、その中身は一見同じように見えるのだが、西日本のものの方がやや明るい色をしている。

そしていよいよお湯を注ぎ、待つこと5分。できました! 西と東のどん兵衛!! いまだかつて、共に食える日が来ると誰が想像したであろうか。西日本で育った記者(私)は、東日本で西のどん兵衛を食べられる日を迎えられるとは、本当に思わなかったのである。

さて実食! まずだしの匂いは、昆布のきいた西日本の方が食欲をそそる。記者が慣れ親しんでいるためか、自然とおなかが鳴る。一方東日本は、しょう油の匂いを強く感じる。決して不快ではないのだが、「しょう油臭い」という印象を受けてしまった。

言うまでもなく、麺とおあげは同じものを使っている。ということは、やはりだしの味が勝負どころ。先述したように、東日本はしょうゆがきいている。実際に食べてみると、たしかに鰹だしであることに間違いないのだが、しょうゆの強さに鰹が負けているのでは? という感覚を否めない。

かたや西日本は、昆布のほんのりとした優しい旨みが、上手に麺を包み込みおいしさを引き立てている。ちなみに当編集部で5人が試食したのだが、5人が出した結果は「西の方がおいしい」というものであった。

ネット上の人気投票(うどんどん兵衛)でも、西支持が7割を超えており、このまま行くと西に軍配が上がりそうだ。なお、投票期間は、2012年1月31日までとのこと。是非、食べ比べをして投票して頂きたい。このまま西が逃げ切るのか、それとも……!

写真:Rocketnews24
参照元:日清どん兵衛 東西人気投票

▼ 粉末スープは色違い
▼ 粉末の色は、西がやや明るい
▼ こちらは東、しょう油の色が濃く出ている


▼ こちらが西、比較的澄んだ色をしている