今年も残すところあと2ヶ月、神社ではすでに初詣の準備が進んでいる。今年は初詣の準備のなか、鳥居の改修に取組んでいる神社が多いようだ。

神社の鳥居といえば石材製か木製がほとんどで、建築後、数十年は経過しているものが多い。そして、震災以降、この鳥居の耐震性、安全性を再確認する動きが強まっているのだ。安全祈願に行った初詣で、重量級の鳥居の下敷きになったらたまったものではない。

こうしたなか、茨城県日立市に本社を置く有限会社中島ビニール加工では、硬質塩化ビニール製の鳥居の注文が激増しているという。同社はもともと水道管などの特殊加工を行なってきたが、その加工技術を生かし風雨、腐食、地震に強い鳥居を開発、全国に販売している。

同社が開発した硬質塩化ビニール製の鳥居はバラバラにして運ぶことができ、現地で組み立てて取り付けることが可能。重機が入りにくい神社や山奥のパワースポットなどに重宝されているという。
また、お店の玄関口や屋上の神社などにも利用でき、異次元空間を演出するアイテムとしても活用されているようだ。

初詣に行ってピカピカの鳥居を見かけたら、コンコンと鳥居の柱を叩いてみよう。もしかしたら、いつもと違った音が聞こえてくれるかもしれない。

参照:torii.cc

寄稿:寄稿:QBC九州ビジネスチャンネル