この美しい夕日に透かされた教会。向こう側が透けた姿はファンタジックな絵のように見えますが、これは絵でも画像を加工したものでもありません。現実に存在している教会です。

上から見ると何の変哲もない素朴な教会、横からだと無色透明と様々な顔を見せてくれます。角度によって透明にも不透明にも見える不思議な教会なのです。

ベルギー屈指の果樹園帯の広がるハスペンハウ地方ボルフローン。こののどかな田園地方に現れたのはなんとも不思議な透けてしまう教会です。見る角度と光と影の加減により、茶色い木製の教会にも見えますし、また全く壁がなく後ろの景色まで見渡せたりもします。

教会は構造自体がとても特殊。近づいて見ると壁には規則正しい空間があるのがわかります。外壁はスチール板をタテ100層、ヨコ2000列に並べられ、あえてたくさんの隙間が作られています。この計算されつくした空間を光が通って、こんなに幻想的な景色を見せてくれているんですね。

教会を設計したのはベルギーの若手建築家ペーターヤン・ハイスさんとアーノート・ヴァン・ヴァーレンベルフさん2人でなる「ハイス・ヴァン・ヴァーレンベルフ(Gijs Van Vaerenbergh)」です。彼らは2007年より、パブリックスペースにおいて芸術性の高い建築物を手がけてきたそうです。

それにしても、教会の文字通り景観に溶け込んだ姿は、自然の美しさをより鮮やかにしています。この教会は2011年9月24日より正式に開館したそうです。

寄稿:Pouch
参照元:Gijs Van Vaerenbergh(英文)