先日、iPhone4SのSIMフリー版が、定価の倍以上の価格でオークションやショップで売られているという記事をお伝えした。アップル社が正規に売っているものではなく転売されているものなので、いくらボッタクリ価格だったとしても消費者は文句は言えない。

しかし、今回に限っては消費者から文句の「も」の字くらいは言ってもいいのではないだろうか? 2011年10月5日に亡くなったスティーブ・ジョブズ氏のオフィシャル伝記本が北米で10月24日に発売されるのだが、それの日本語訳版(講談社)が驚くほど高額なのである。なんと北米版の約3倍の価格である。
 
【スティーブ・ジョブズ伝記本のAmazon価格】
北米17.88ドル(約1370円)
英国12.50ポンド(約1520円)
伊国22.99ユーロ(2440円)
独国24.99ユーロ(約2600円)
日本1995円×上下2冊=3990円
※2011年10月23日の為替相場で計算
 
翻訳と権利購入にお金がかかっているとはいえ、北米版の3倍の価格って尋常ではない気がするのだが……。また、この本は確実にミリオンヒットすると言われており「確実に売れる」とされている。もちろんジョブズ氏は注目の人だし、購入したいと考えている人も多いはず。

それならば薄利多売とまではいかなくても、もっと購入しやすい価格設定にしてほしいものだが、消費者からするとファンの足元を見たような価格設定に思えるのも確かである。同書は電子版も発売されるのだが、日本だけ電子版が書籍版と同等の価格なのも批判されている。以下は、この価格設定に対するインターネットユーザーの声である。
 
・日本版ジョブズ伝記本3990円に対するインターネット上の声
「ジョブズの死を冒涜する価格設定だな。潰れろ」
「日本人は高くても流行に飛びつくからな」
「どこの中間搾取のせいで電子と紙媒体が同じ値段になってるのよ」
「うまいわー。海外有名人の追悼伝記おいしすぎて、死の商人だわー」
「信者は文句言いながらも喜んで買うから問題ないだろ」
「俺達は英語版で読むから関係ないけどな」
「翻訳は言い訳にならん。ドイツ版と同じぐらいの値段ならわかる」
「これ買う奴は自分は馬鹿ですって公言するようなもんだよね」
「米語の勉強にもなるから、未翻訳のかっとけ」
「日本だけ電子書籍がハードカバーとほぼ同額。予想通りの展開だわ」
「日本のボッタクリは世界でも最悪なレベル。俺はkindleで買うから関係ないけど」
「この手の絶対売れる本はおいしいよな」
「日本はバカが多いから搾取され続ける。歴史的円高でもこれ」
「上下巻商法多すぎ」
「こういうベストセラーはすぐブックオフで買える」
 
ちなみに北米で売られる電子版の価格は11.99ドルなので、日本円にして約940円。日本では電子版が書籍と同等の値段で売られるらしく、ほぼ3990円ということになる。940円と3990円、およそ4倍の価格差がある。出版社にも言い分があると思われるが、どうしてそんなに高額なのか説明がない限り、消費者からボッタクリと言われてもおかしくない価格差だ。

この件に関して出版業界に詳しいA氏に話を聞いたところ「絶対に売れる本は出版社にとってまたとないチャンスです。できるだけ高額で売りたいものの、1冊で数千円もする本は消費者の反感をかう可能性がある。なので上下巻に分けて購入しやすいように思わせるやり方はよくやることですよ。内情を知らないので今回の講談社がそうとは言いませんが」と語っていた。

写真: RocketNews24.