2011年10月22日、東京・六本木ヒルズで「第24回東京国際映画祭」(以下:TIFF)が開幕した。30日までの9日間の日程で開催されるこのイベント、上映映画は約130本を予定しており、提携企画は230本催される。日本だけでなく、海外メディアも高い関心を寄せている。イベント初日は、世界的な映画スターとして知られるジャッキー・チェンさんが舞台挨拶するとあって、多くの報道陣が詰めかけた。

その数、推定で300人(テレビ局などの主要メディアを除く)。実はメディア関係者は、ジャッキーさんが登場する4時間前に受付を済ませ、とある一室で全員待機していたのだ。これだけ多くの関係者が一室に留まるというのも珍しいことなのだが、4時間待機している間に記者(私)は、ふと妙なことに気がついたのである。

「報道陣」とは、何人のメディア関係者のことを指すのだろうか? 暇な時間を利用して、報道陣の人数の定義について考えてみた。

TIFFは、1985年より東京・渋谷の映画館を中心に隔年で開催されていたのだが、1991年より毎年開催されている。日本の映画関係者はもちろんのこと、海外からもゲストを招き、各国の優れた作品を紹介しているのである。

特別オープニング作品に選ばれた『1911』で、総監督を務めたジャッキー・チェンさんが来日。ジャッキーさんの姿を捉えるために、多くの報道関係者が会場を訪れた。10時30分からの受付開始だったのだが、受付会場はすでに長蛇の列が。というのも、メディアはできるだけ良い位置を確保し、ジャッキーさんならびにイベント参加の映画俳優たちのベストショットを撮るために、必死なのである。

4時間の待ちはなかなか長い方なのだが、それでもメディア関係者はへこたれることがない。退屈しのぎに私は、報道陣の定義を考えた次第である。
 
【「報道陣」の人数の定義】

・ メディア関係者 1人 → 報道人(じん)
・ 2~10人 → 報道組(ぐみ)
・ 11~15人 → 報道衆(しゅう)
・ 16~30人 → 報道団(だん)
・ 31~50人 → 報道族(族)
・ 51~100人 → 報道陣
・ 101人~ → 報道群(ぐん)
 
この定義にしたがえば、報道陣は100人までのメディア関係者を指す。したがって、今回は報道群ではなかろうか。

よろしければ今後、テレビで記者会見を見る際に、人数に応じて「ああ、今日は報道団が集まったんだな」や「この人の会見に、報道族(50人)は多すぎるだろう」といった感じでお使い頂ければ幸いである。ちなみに私は、報道人(1人)の記者会見を見てみたいと考えている。

写真:Rocketnews24

▼ 報道群クラスになると、向けられるカメラの数がハンパない