今年で第24回となる東京国際映画祭(以下:TIFF2011)が、2011年10月22日に開幕した。このイベントは、日本はもとより海外の優れた映画作品を紹介し、映画産業と文化のために1991年より毎年開催されている(1985~1990年までは隔年開催)。

開催初日は特別オープニング作品に選らばれた映画『1911』の総監督ジャッキー・チェンさんが挨拶を行い、出演100本目となった同作について語り、また日本に向けて「みんながんばってね」とエールを送ったのである。

イベント会場の六本木ヒルズ南のけやき坂には、ペットボトルを再生して作られた「グリーンカーペット」が敷かれており、イベントに参加した映画関係者らは、ここを通ってアリーナステージに姿をあらわした。

ジャッキーさんもグリーンカーペットを歩いて会場入りしたのだが、彼の姿が会場に近づいて来ると、一般客からは黄色い声援と温かい拍手が飛び交った。「ジャッキー!」とやや興奮気味の声にも、彼は笑顔で応え、本来歩むはずの道を大幅に脱線して、サインに応じる一幕もあったのだ。そしてカーペットを歩み終えた彼は、同伴した江角マキコさんと中川翔子さんと共にステージに姿をあらわしたのである。

彼はまず、最新映画『1911』について語った。この作品は今からちょうど100年前に起きた辛亥(しんがい)革命を題材にしたものだ。彼によれば「辛亥革命がなけれな、今の中国はなく、僕もここ(TIFF2011)にいなかった。皆さん、是非映画をご覧ください。作品を見ることで中国の歴史をより良く知ることができると思います」と説明した。

そして、「来日して一番嬉しかったことは、日本の皆さんの笑顔を見たことです」と話し、「みんながんばってね」と日本の震災復興にエールを送った。

ちなみに、この後に作品の吹き替えを担当した江角マキコさんと中川翔子さんに感想を求められると、中川さんは感極まり泣き出しそうな表情でジャッキーさんに会えたことを喜んでいた。なお、TIFF2011は10月30日までの日程で開催され、内外の優れた映画作品約130本が上映される予定である。

写真:Rocketnews24

▼ 東京国際映画祭、ジャッキー・チェンさんの挨拶
▼ 涙ぐみそうになり、天を仰ぐ中川翔子さん
▼ 一瞬、男の顔を見せたジャッキーさん
▼ カッコいい!