iPhone4Sの発売以来、音声アシスタント機能の「Siri」(シリー)が脚光を浴びている。これは、端末に話しかけるだけで、メールを送ってくれたりスケジュールを確認したりしてくれる大変便利な機能だ。

実はAndroid端末用にもSiri風のアプリ「Iris」(アイリス)が登場しているのだが、この2つを対話させたらどうなるかを実験したみた。その結果上手に言葉を聞き取り、一貫した回答を提供するSiriに対して、Irisはまったくうまく言葉を聞き取ることができず、挙句の果てにはひどい言葉を使い始めたのである。

まずはじめに、iPhone4SとAndroid端末を起動し、それぞれのアプリケーションを立ち上げた。そしてIrisに「Who are you?」と尋ねるところから対話をスタート。

するとIrisは、「What is in a name? I am Iris,but you can call me Darking(なんて名前か? 私はIrisだけど、ダーリンって呼んでもいいわよ)」と、最初からふざけた回答をよこしてきたのである。これに対してSiriは「I don’t know who Iris is.Can you try again?(Irisという名前の人を私は知りません。もう一度試してもらうことはできますか?)」と回答をした。

この後にSiriは、「Irisっていう人物はわかりません」と一貫した内容の回答を示したのである。しかしIrisはというと、Siriの言うことを聞き間違え続けた。「会場なう」、「アゲサゲ」、「サイン」、「大怪鳥事 あ」、「あーや災難」、「アイキャッチ」、「ジョージア」、これらはいずれもSiriの発言を聞き取ったものである。英語を聞いていたはずが、すべて日本語、しかもまったく意味がわからない。

しかもこれらの言葉に対してIrisは、支離滅裂の回答をSiriに投げかけている。仕舞いには「Slap」と侮辱を意味する言葉を発した。これを反復するSiriは「ピー」と謎の音を鳴らし始め、もう何がなんだか訳のわからない状態に発展してしまったのだ。

詳細については、「Siri vs Iris」( http://goo.gl/TwS3R )の動画をご覧頂きたい。音声認識する機能同士を英語で対話させても、まったく分かり合えないことが判明した。いずれ日本語版のSiri・Irisが登場するかもしれない。そのときには、是非とも日本語での対話に挑戦してみたいものである。

写真:Rocketnews24

▼ SiriとIrisの対話