商売の町といえば大阪に代表される関西圏。聞くところによると関西人は買い物をするときは何でも値切るらしい。何でもって、全然想像できないんですけど! どういうことなんだろう、関西人に聞いてみた。

聞いてみたのは、生まれも育ちも関西、少なくとも5代は関西の生粋の関西人だ。買い物の際は、関西だろうが関東だろうが外国だろうが値切っちゃうらしい。ちょっと値切るとか恥ずかしくないの?

「何ゆうとんねん!」と一喝。

え、私何か非常識なこと言いました?

「言ってみたらいいやん。あかんかったら、あかんでいいし。ちなみにうちは野菜とか服とか小さいとこから、大きいところやったら車とか家賃とかも値切ったことあるで

えっ、車とか家賃とかまで値切れちゃうの!? 確かに家賃とか毎月かかるものはちょっとでも安い方が助かる。ちなみに不動産屋との交渉で仲介手数料をいくらかと家賃は5000円引いてもらったことがあるそうだ。

「こっちは欲しいわけやけど、向こうだって売りたいわけやん。売る方も0よりはちょっとでもプラスになった方がいいやろ。うちかってちょっとでも安い方がいいし。その方がお互いいいやん」

とのこと。

「でも無茶はゆうたらあかんで、コミュニケーションの中でお互いの妥協点を探っていくねん。妥協点をどっちに引き寄せるかが腕の見せどころやな」

深い! 値切り交渉ってただ安くしてって言ってるだけじゃなかったんだ。でも、交渉が決裂しちゃったらどうするの?

「何かちょうだいって言う」

商品だったり、キャンペーン用のプレゼントだったり何が出てくるかはわからないが、これは最終手段。プリンタを買ったときはちょっと安くしてもらった上、紙と延長コードをゲットしたそうだ。恐るべし関西人。私もやってみたいけど、どうしたらいいんだろう。

簡単なのは家電とかかな。型落ちとか展示品とか値切れるポイントも多いし、付属品とかもらえそうなものも結構ある。店にもよるけど向こうも値切られるのわかってるもん」だそうだ。

なるほど、これはメモしなければ! ちょっとおまけしてくれたら絶対買うという姿勢をさりげなくアピールするのがポイントらしい。ゴリ押しせずに売り手の気持ちを考えて交渉することも大切だそうだ。すごい勉強になる!

「うちなんかまだまだやで。ほんまもっとスゴイ人なんかなんぼでもおるからなぁ」とのこと。

まず「値切る」という時点で驚いたのだが、さらに上をいく猛者(もさ)がいるとは……関西文化圏はあなどれない。

Photo:rocketnews24.

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