そろそろ死語になりつつある「オタク」という単語も、海外で「その筋の集合体」を探すときは便利な検索ワードである。

てなわけで、「上海+オタク」という検索で偶然知った、上海の「中野ブロードウェイ」と言われる「百米香樹(バイミーシャンシュー)」に行ってみた!

百米香樹は上海きっての繁華街「南京東路」から徒歩三分。東京に例えたら神宮前みたいな好立地に佇む、煤けきった雑居ビルである。

「変形金剛玩具」「御宅之家」など、気になるショップ名が並ぶ案内板を横目で眺め、内部に突入……。照明まで中野ブロードウェイを参考にしたのか、昼なお薄暗いビル内には、意外にも、密かに期待していたアニメ・美少女系ショップがほとんど見当たらない! あれ、間違えちゃったかな──?

そう。中央線沿線(中野・吉祥寺)のマニア・オタク施設がアキバのそれより落ち着いていることからもわかる通り、ここもまた激シブ。同じネコ科でも隣のネコとヤマネコくらい違う。

ビル内の最大派閥が「テーブルゲーム関連のお店」と言ったら、その渋さ具合がおわかりいただけるだろうか。全体的にひどく閑散としているのが気になったが、そんななか、店内でテーブルゲームが遊べる「ボードゲームカフェ」は繁盛しているようだ。

通路の露店にも、ボードゲーム、カードゲームがズラリ。輸入もの、翻訳ものが半数を占めていたが、やはり中国だけに、テーブルゲームも海賊版だったりするのだろうか?
(取材・文=クーロン黒沢

▼なんとなく、地に足の着いた趣の入り口。玄関横には不動産屋が!

▼よくわからないが、見つかったら半殺しにされそう

▼週末の夕方だってのに、閑散としていました

▼鉄腕アトムですよ! ロボット三等兵じゃなくてよかった

▼ボードゲームカフェは大繁盛

▼店内の様子。ソファーなんかあって、日本のそれよりゆったり

▼もちろん、販売もしてるよ! ところでこれ本物なのか?