日本時間2011年10月6日朝、アップル社の創設者で、前CEOのスティーブ・ジョブズ氏の訃報が世界を駆け巡った。

若き日に世界を変えて行くと志したジョブズ氏は1976年にアップルコンピュータを設立して以来、彼の関係する特許及び意匠登録は317件にも上ることがわかった。

彼のアイディアは常識を打ち破り、我々の生活を大きく変えた。まさに、世界を変えたと言っても過言ではないだろう。その功績をご紹介したい。


・デスクトップコンピュータ(20件)
コンピュータ関係のは1980年代から現在に至る。最新モデルのiMacから早期のマッキントッシュも含む。

・iPod(96件)
まさにジョブズ氏の名を世界に轟かせたのはiPodおよびiPod関係の特許である。今日のiPodの礎(いしずえ)となったのは2001年に発表されたぶ厚い箱タイプ。iPodの変遷はまさにこの10年間のアップル社の勢いを物語るだろう。

・iOS(48件)
iPhoneのOSであるiOSは2007年、iPhoneと時期を同じくして公開された。

・ノートパソコン、ネットブック(39件)
ジョブズ氏の特許により、超薄型ノートパソコンの時代の到来が告げられた。そしてそれは会社の開発の方針となった。

・パッケージ関係(13件)
iPhoneやiPodが入っているパッケージ及びその梱包のアイディアの特許も取得している。製品はジョブズ氏のアイディアによってよりコンパクトでスタイリッシュに店頭に並ぶこととなった。

・キーボードとマウス(13件)
このカテゴリには、持ちにくく操作もしづらい「史上最悪のマウス」と称される『ホッケーパック』も含まれる。しかし、その失敗を乗り越え今日の製品があるのである。

・モニタ(5件)
初期のブラウン管のものから、現在リリースしているiMacのような薄型ディスプレイにまで及ぶ。

・MacOS(33件)
DockからExposeなどMacOS用のユーザーインターフェース。特許のうちいくつかのアイディアは1985年にジョブズ氏が創業、1996年にアップル社によって買収されたNeXT社時代のものも引き継ぐ。

・NeXT関係(3件)
1996年にアップル社に買収されるまでの11年間に取得した特許である。

・アクセサリ類等(21件)
ジョブズ氏のデザインへの情熱の表れだ。製品だけでなく、アップルストアのガラス階段の特許など多岐にわたる。

・Apple TV(6件)
HD画質の映画をレンタルやYouTubeおよびVimeoのストリーミングができるネットワークメディアプレーヤー。2006年に特許申請された。

・その他(20件)
特許こそ取得したが、アイディアが斬新すぎたため製品化されなかったものだ。iMac G4のいくつかのバージョンも含まれる。
 
以上317件である。ジョブズ氏が取得した特許や意匠を眺めると、時代の変遷をも読みとることができるのではないだろうか。

また、彼は優秀な経営者だっただけでなく、ものづくりへのこだわりを強く持ったエンジニアであったこともわかる。そのこだわりのために失敗もあっただろうが、それが革新的なアイディアとして世界に変革を与えたのだと言えよう。

彼の死は大変惜しまれるものであるが、これからも、ジョブズ氏のアイディアは脈々とアップル社の製品の中に流れていくだろう。

参照元: The New York Times(英語)

追記:本文の内容に誤りがあるとご指摘頂き、「特許317件」を「特許及び意匠登録317件」と修正いたしました。深くお詫び申し上げます。(11月9日15時20分)

▼懐かしのマッキントッシュ

▼革命を起こしたiPhone

▼彼の特許は製品だけではない、こちらはパッケージング

▼アップルストアのガラスの階段、ジョブズ氏のこだわりだ