2011年10月1日から、生食用牛肉に関する新基準が施行され、焼肉店からはユッケが姿を消した。しかし、世の中からすべてのユッケが姿を消した訳ではない。私(記者)は10月1日に大手居酒屋チェーン店に足を運んだのだが、ちゃんとユッケがあるではないか。馬刺しのユッケは健在だ。牛肉がダメならさくら肉(馬肉)を食べよう! 馬刺しユッケもおいしいぞ。

馬は消化能力が低く、食性が狭いために、牛や豚に比べると食用飼育するのに高コストになるという。そのために他の肉に比べて流通している量が少なく、また昔から馬車などで重用されていたために、馬肉食に抵抗感を示す地域もある。牛豚に比べて人間のパートナーとしての役割を担うことの多い馬は、食用としてはあまり向かない傾向にあるようだ。

現在日本で流通している馬肉のほとんどが、アメリカ・カナダからのものだ。しかし日本の一部の地域では、400年近く前から食用している地域もある。これらの地域から派生した「馬刺し」や「桜鍋」が、今日の馬肉食に受け継がれているのだ。

生食用牛肉の規制を受けて、にわかに馬肉への関心が高まっている。実は大手居酒屋チェーン店「和民」では、2011年6月のグランドメニューに「霜降り桜肉のユッケ」(628円)を掲載し、現在(2011年10月)でもこのメニューを提供している。

ユッケとの別れを惜しんでいる方は、桜肉にチャレンジしてみてはいかがだろうか。

写真:Rocketnews24

参照元:和民メニュー

▼ 和民の桜肉ユッケは健在