京料理と言えばあっさり薄味。はんなりなイメージが強い京都だが、そのイメージを打ち壊すこってり濃厚、どす黒いスープの京都ラーメンが存在することをご存知だろうか。

しかも、新興勢力ではない。1937年創業の老舗中の老舗「新福菜館本店」である。

こぢんまりとした店内に昭和風味のメニュー表。その様子は昔ながらのラーメン屋と言ったところだ。人気店だけあって食事時は行列、入っても相席なんてザラである。

早速「中華そば(並・650円)」を注文。出てきたのはモリモリに盛られた京都産の九条ねぎに、ごつめの太麺。その下には底が見えない程の真っ黒なスープである。写真だけ見ると胸焼けがしそうだが、実際はさわやかな九条ねぎとニンニクの香りが広がり、食欲をかきかててくれる。

スープは色こそ濃いものの塩味が強い訳ではない。絶妙な塩加減にしっかりとダシがとられたスープはコクがあって美味しく、太麺との相性も抜群。さすがダシ文化の関西、スープだけでご飯が食べられそうだ。

また、焼きめし(500円)も絶品である。ぜひラーメンと一緒に注文したい。焼きめし自体が結構な量だ。中華そばを注文した上で、数人でシェアなんて姿もよく見かける。

なお、公式サイトによると焼きめしについては学園祭への出店に限り、店舗で直接作り方を伝授してくれるらしい。学園祭シーズン直前、気になる学生さんはお店に即連絡だ!
 
・今回ご紹介したお店のデータ

店名: 新福菜館本店
住所: 京都市下京区東塩小路向畑町569
(各線京都駅より東へ徒歩5分、高倉塩小路交差点南)
サイト: http://www.shinpuku.net/

写真: RocketNews24.

▼いかにも老舗というたたずまい、赤い看板が目印だ!