auが「iPhone5」を発売するのでは? との情報により、スマートフォン市場はにわかに加熱の様相を呈している。日本では一社独占で販売を行っていたソフトバンクは、これにより厳しい状況に立たされかねない状況にある。

そんななか、PHS通信会社のウィルコムが2011年秋冬モデルを発表した。いずれも従来の携帯電話のスタイルを踏襲した形となっているのだが、ひとつだけ他のものとまったく違うモデルが登場している。それは家庭用電話機の形をした携帯電話なのだ。このモデルの登場にインターネットユーザーからは「想像を超えてた」、「この発想は無かったわ」など、早くも注目を集めているのである。

同社は2011年9月21日、秋冬モデルを発表。新モデルとして新たに28機種が登場する予定である。

なかでも目を引くのが、固定電話の形をした「イエデンワ (WX02A)」だ。これはその名の通り、家電話(固定電話)型の携帯電話なのである。大きな受話器と大きなボタン。2.7インチのモノクロディスプレイ。どこからどう見ても携帯電話には見えない。

しかし、この電話には大きなメリットがある。それは誰でも使えるという点だ。たとえば緊急時に子どもや老人が電話をしなければならなかった場合、多機能な携帯電話やスマートフォンでは、電話をできないかもしれない。イエデンワであれば、扱いに苦慮することもないだろう。

さらに単3形アルカリ乾電池4本で起動するので、災害時の緊急連絡にも役立ちそうだ。この電話を見たネットユーザーは「この発想は無かったわ」、「カバンからおもむろに取り出して通話してえ」、「これ母ちゃんに持たせてやりたいわ」、「せめてコードレスにしろよ!」などとコメントしている。

携行には決して向いていると言えないのだが、いざというときに威力を発揮しそうだ。

参照元:WILLCOM 2011 Autumn&Winter NEW LINEUP