火葬に土葬、風葬に鳥葬……死者を弔う方法は時代や文化、宗教で様々だ。最近は宇宙葬などという言葉も聞かれるようになってきた。そしてまたひとつ、革新的な葬法が登場した。なんと、遺体を液化してしまうというのだ。

この新技術は、機械を使ってわずか3時間足らずで人体を「骨と茶色いシロップ状の液体」に分解してしまうというもの。「人体の生まれ変わり」を意味するギリシャ語resomaから、リソメーション(Resomation)と名付けられたこの画期的な遺体処置法、土葬や火葬に代わる葬法となり得るのだろうか。

処理の過程はこうだ。ステンレス製のアルカリ性加水分解装置に、水と水酸化カリウムの混合液を入れる。そこに遺体を浸け、2時間半から3時間の間180度まで熱すると、死体はカルシウム(骨)と、緑がかった茶色い液体になってしまう。土葬の際にバクテリアが人体の組織を分解する働きを、人工的に再現しているという。

軟らかくなった骨は粉砕され、火葬の灰のような状態で遺族に渡される。アミノ酸や糖質、塩分を含んだ液体は、自宅の庭や森の木々にまいて死者を自然に還すこともできるし、下水道に流しても環境を破壊しない。

機械を開発したのは、英国に本社を置くリソメーション有限会社。創設者のサンディー・サリバン氏は、「燃えさかる高温の炎で遺体を焼くより、静かに溶かしてあげたい人も多いのでは。故人を化学技術で溶解することに違和感を覚える方もいるかも知れませんが、我々が数時間で行っているのは、土中のバクテリアが何カ月、何年かけて人体を自然に還すのと同じ作業なのです」と述べている。

すでにアメリカで処置を受けている人もあり、徐々に広まっているようだ。同社は、火葬に比べ二酸化炭素排出量も削減でき、有害な化学物質も排出しない環境適応型の遺体処置法として、法的認可の下りていない本国イギリスおよびアメリカのいくつかの州での合法化を目指していくという。

文化や宗教により賛否両論が巻き起こりそうなリソメーション、日本で普及する日は来るのだろうか。

参照元:DailyMailmsnbc.com(英文)

▼リソメーション社創設者のサリバン氏

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