宇宙に夢を持たせてくれる惑星がまたひとつ発見された。その惑星の名は「HD 85512 b」(上の写真がそのイメージ画像)で、生命体が生息している可能性の高い太陽系外惑星として現在注目されている。

これはヨーロッパ南天天文台が、高精度視線速度系外惑星探査装置を使って発見したもので、HD 85512 b などの「スーパーアース」16個を含めて、今回50個の太陽系外惑星を彼らは見つけた。これは一度に発表された惑星の数では、過去最多である。

スーパーアースとは地球の数倍から10倍程度の質量を持つ太陽系外惑星のことを指し、HD 85512 bも地球の3.6倍の質量を持つスーパーアースのひとつである。

そしてさらに36 光年先にあるHD 85512 bの特筆すべきことは、この惑星が宇宙の中で生命が生存しているかもしれない領域「ハビタブルゾーン」にあり、水が液体状で存在しているのではないかと予想されているところだ。このハビタブルゾーンにあるスーパーアースで発見されたのは、今回のHD 85512 bが史上2つめで、最初に発見されたのはグリーゼ581dという惑星である。

先行観測によると、このHD 85512 bの平均表面温度は25度らしく、これは地中海性気候を作り出している可能性がある。またこの表面温度予想が当たっていれば、HD 85512 bはその約50パーセントが雲で覆われているらしく、今回の研究者たちは「もしHD 85512 bの50パーセント以上が雲で覆われているという情報が得られれば、それは生命体がHD 85512 bに存在する可能性を指し示します」と話している。

ちなみにHD 85512 bの発見について、研究チームの一人リサ・カルテネガー氏は「私たちは歴史上、非常に面白い時代に突入しているのです」と語っており、どうやら科学者たちも今回の発見に胸躍らされているようだ。

ハビタブルゾーンで発見された、史上2つめのスーパーアースとなる今回のHD 85512 b。もしかしたら、今頃HD 85512 bにいる生命体たちもこの地球を見つけて、「おい、自分たちと同じ生き物があそこにいるかもしれないぞ!」と大騒ぎしているかもしれない。

(文=田代大一朗
参照元:Gizmag, Daily Mail, io9(英文)

▼HD 85512 bは、ここに写る恒星HD 85512の周りを公転する惑星の一つである

▼青い帯がハビタブルゾーンを指す。そして、bの星がHD 85512 bを意味している