日本初のテレビアニメとして知られる『鉄腕アトム』。この作品は、日本だけでなく世界の漫画・アニメ界に多大な功績を残した手塚治虫氏の作品として、今もなお愛され続けている。

ところが、手塚氏のマネージャーを務めた経験を持つとある男性が、2011年夏に中国を訪問した際に、同作について驚くべき発言をしている。その男性がいうには、「世界で初めてアニメーションを作ったのは中国」であり、「アトムの親は中国」であるというのだ。

初めてのアニメを作ったのはフランスの作家のはずであり、アトムを誕生させたのは手塚氏のはずである。これは一体どういうことなのだろうか?

元マネージャーの男性とは、絵本作家で翻訳家の平田昭吾氏(72歳)である。平田氏は1968年から手塚氏のマネージャーを務め、1971年に自身の作品を出版し独立している。

その彼が、2011年7月29日に中国・江蘇省の同里のイベントに出席した。その一部始終がYoutubeに公開されている。そのなかで次のように発言しているのである。

・ 手塚治虫氏の元マネージャー平田昭吾氏の発言
「中国にアトムを返しにきました」

「アニメーションというのは中国が世界でナンバー1なんです」

「中国が世界で初めてアニメを作ったんです」

「私の先生の手塚治虫が(中国アニメの)真似をしてアトムを作った。だから、アトムの親は中国です」(Youtubeより引用)

そう発言したうえで、平田氏は額装されたアトムの絵を贈呈しているのだ。果たして、彼の発言は本当のことなのだろうか? また平田氏が贈呈した絵は、平田氏自身が描いたものなのだろうか、それとも手塚氏の描いた作品なのか? 発言の真意はさだかではない。いずれにしても続報が待たれる。

参照元:Youtube AOYAMAMUSICKOJI