私の名前は褌シメタロウ。日夜日常の些細な出来事について、深く思いを巡らし、実働時間を無視して記事を書いているライターである。

しばらくご無沙汰していたのには訳がある。持病の腰痛を悪化させてしまい、腰を落ち着けて記事を書けなかったためだ。記事を楽しみにしてくれている読者の皆さんには、心配をおかけして申し訳ありませんでした。

さて今回は、おしりの魅力について考えてみたいと思う。男性はどちらかといえば、おっぱいに気持ちを向けがちである。サイズがどうした、カップがどうしたといって、おっぱいの話題に終始しているように感じるのだが、果たして実態はどうなのだろうか?

急遽メンバーを招集し、おしりについてどう思ってるのか、本音をぶちまけてもらった。「お前たちはこの先一生、おっぱい派、おしり派のどちらかにつかなければならない。もしもそのような事態が発生した場合に、どちらにつくか?」、そう尋ねたところ、メンバーは苦悶の表情を浮かべたのである。

今回参加したメンバーは、自称おっぱい上級者のS氏、メンバー最若年のZ氏、私(褌シメタロウ)の後輩のロッキー猿渡、そしてオブザーバーとして女性のマツコに参加してもらった。男性陣は一様に緊張した面持ち、この先の一生を左右する大事な選択とあって、額に汗をにじませている。一方のマツコはというと、退屈そうな表情を浮かべている始末。私には関係ないと思っている様子が、ありありと伝わってくる。

さて、男の死活問題に関わる質問に、最初に口を開いたのはS氏だった。

S氏: 「僕の場合は、おっぱい上級を自負していますから、そう易々と『おしりの魔の手』には引っかからないぞ~、うん」

と、新たな決意を固めるような発言をした。どうもS氏も、おしりの魅力は否定仕切れない様子。そこに、ロッキーが噛み付いた。

ロッキー: 「『おしりの魔の手』とは聞き捨てならないですね。あたかもおしりが悪いみたいじゃないですか!」

どうやらロッキーはおしり派のようだ。しかしおしりに加担し切っている訳ではなく、「僕にとってはおっぱいの方が魔物です」と、おっぱいの誘惑も捨てがたいというだらしない一面を見せた。最若年のS氏はというと、

Z氏: 「どっちか選べだなんて、わかんねえよ! 俺もうわかんねえ!」

と勝手にやけになっている。なんともだらしない連中だ。男なら、いざというときに自分の行く道を迷わず選ぶものである。たとえそれが危ぶまれる道であったとしても、信じた道を突き進むのが男というものだ。

褌: 「なんだお前たち。『意気地なし』とは、お前たちのためにあるような言葉だな、うん?」

少々きつい表現だったかもしれないが、おっぱいとおしりの間で揺れる無様な男たちには、ちょうどいいくらいだ。

褌: 「俺はこう考える。たしかにおっぱいに魅力を感じるのは致し方ないことだ。若ければもっとものこと。だがパソコンに例えた場合に、おっぱいはCPUだ。おしりはグラフィックボード(以下:グラボ)。どんなにCPUのスペックが高くても、グラボがショボければ、動画さえも見ることはできない。この先一生思うなら、俺は迷わずグラボを選ぶぞ。わかるな」

そういうと男性陣は「おお!」と感嘆の声を上げ、拍手喝采。私は拍手を受けて当然だとさえ思った。

総評をオブザーバー・マツコに尋ねたところ、「馬鹿じゃない!」の一言。そして、「あんたらと向き合ってるくらいなら、パソコンと向き合ってる方がマシです」と言い放って、席を立った。

う~ん、マツコにはまだ早かったのかもしれない。いいグラボ積んでんだけどなあ~……。またの機会に、彼女のグラボについて、話をしよう。

文=褌シメタロウ