元よしもとクリエイティブエージェンシー(吉本興業)の島田紳助さんが突然引退を表明した翌日の8月24日、フジテレビの人気番組『とくダネ!』でメインキャスターの小倉智昭さんが暴力団(闇社会)の存在を肯定するかのような発言をして物議をかもしていた。

翌25日になって、小倉さんはこの発言について放送中に「言葉が足りませんでした」と釈明し謝罪した。しかしその内容について、インターネットユーザーからは「謝ってねえだろ」や「帽子取れ」など厳しい声が上がっている。問題の発言について改めて振り返ってみると、小倉さんは24日に次のように発言していた。
 
・ 小倉さんの8月24日の発言(一部抜粋)
「警察だとか、弁護士だとか、自分が所属する事務所だとか、企業だとかそういうところで、どうしても解決ができないときに、何らかの圧力を発揮して解決させる人がいるっていうのもこれ事実なんですね。圧力団体であったり、まあ闇の社会の人であったり」
 
これに対して国民からは「暴力団を擁護するな」との批判が相次ぎ、翌日に説明するにいたったのである。
 
・ 小倉さんの8月25日の説明
「小倉はそれ(暴力団や闇社会)を容認しているようだという風に受け止められたみたいです。それと「こういうこと(圧力団体や闇社会の人が問題を解決すること)は一般にもあるんですよ」という話をしたら、「一般の人はそんな暴力団とは関係ないよ」っていう言葉が返ってきました。

それは今の(コメンテーターの)落合先生のお話にもあったように、昔は暴力団って看板掲げて、威嚇をしていたもんです。ところが今は身分を隠してですね、一般社会に溶け込むような形で、知らず知らずのうちに深く深く潜行していて気がついたら巻き込まれるってこともあるんです。ですから気をつけて欲しいっていうことで私は申し上げたつもりだったんですが、どうも言葉が足りませんでした。
 
誤解があったとしたら、申し訳ありませんでした」(発言ここまで)
 
と、前日の内容に対して説明している。この説明について、インターネットユーザーからは次のようなコメントが寄せられている。
 
・ 小倉さんの説明について、ネットユーザーの反応
「最初の話と全然変わっちゃってるね」
「謝るときはまず脱帽しないとな」
「謝ってねえだろ。前言と違うし」
「あの発言からこの言い訳は無理矢理過ぎるだろw」
「『暴力団を肯定的に発言してすみません』と言う謝罪ではないよね」
「オヅラが謝ったのを初めて見た。珍しいじゃん」
「言葉の真意が伝わらなかった。ぐらいにしか思ってない」
「最初に口から出ちゃう言葉が本音だって、じいちゃんが言ってた」
「お詫びするときは帽子とれや」
「謝るならまず 被ってるそれを取れ」
「これじゃお詫びじゃなくていいわけじゃねえかw」
「だから帽子は脱げよ」
「帽子を脱ぎなさい」
 
……など、お詫びではないとの指摘が相次いでいるようだ。本来は島田さんの引退についての話であったはずが、いつの間にか小倉さん発言にまつわる騒動へと発展している。いずれにしても、今回の小倉さん発言は、今しばらく議論を呼びそうである。

イラスト:Rocketnews24