2011年3月11日の東日本大震災を予言したとして、ネット上で話題となった「9Nania」(女性)という人物。彼女は、震災3日前の3月8日に「3月11日から15日の間に何か起こる」と予言し、「断層帯のエリアに住んでいる人は逃げたほうが良い」とアドバイスしていた。そして、その予言通り、マグネチュード9.0の巨大地震が東日本を襲ったのだ。

しかしながら、彼女は一体どんな根拠で予言をしたのだろうか。あらためてポイントをおさらいしたい。

まず、キーワードとなるのが、「エレニン彗星(C/2010 )X1)」だ。この彗星は、ロシアの天文学者 Leonid Elenin によって発見されたもので、中心部分の直径は3~4キロメートル、コマ(彗星の核のまわりにひろがって見えるガス状物質)は8万キロメートルあるとみられる。そして、このエレニン彗星と地球と太陽の3点が一直線に並んだ時に彼女は何かが起こると主張している。もちろん、これに科学的根拠はなく、したがって「根拠ない予言であおるな!」と言った声もネット上には多い。

そんななか、2011年8月21日に彼女がアップした動画「Comet Elenin FAQS (& FACTS) Why You Should Be Prepared By September 」が話題だ。内容を要約すると以下の通り。

「エレニン彗星のサイズが月の1/8程度で、これがとても大きく、太陽とエレニンと地球が一直線で並ぶとき、地球に何かしらの影響を与える。あらためて注意を喚起したい」

加えて、以下の日付が要注意なのだとか。

・2011年9月11日 <エレニン彗星が太陽に最接近する日>
・2011年9月26日 <3点が一直線に並ぶ日>
・2011年10月17日<エレニン彗星が地球に最接近する日>
・2011年11月23日<3点が一直線に並ぶ日>
・2012年12月28日<3点が一直線に並ぶ日>
・2014年1月2日 <3点が一直線に並ぶ日>

一部のネットユーザーからは、「地震なんて毎日あるものだし、予言にならない」 「エレニン彗星はそこまで大きい惑星ではないし影響はないはず」「科学的根拠もないのに、人をあおるな!」などの声も上がっているが、チリ地震、東日本大震災を偶然にも予言しただけあって不気味さは拭い去れない。

参照:youtube.com