2011年8月23日に急遽発表されたお笑いタレントの島田紳助さんの緊急会見。22時からの会見は、会見終了まで報道規制があったのだが、ついにその内容が明らかとなった。

島田さんは所属事務所の水谷暢宏社長とともに会見にのぞみ、暴力団関係者と交友関係を持っていたことが発覚し、8月23日付けで芸能活動から引退することを発表した。島田さんは暴力団との関係を詳しく述べ、「後輩たちには自分のような甘い認識でやって欲しくない」と述べ、関係者に申し訳なかったと謝罪した。

会見があることが報じられたのは同日夕方。当初、島田さんの発表内容について憶測が飛び交った。政界進出や宮古島移住など、さまざまな説が噂されたのだが、発表内容はそれらの予想を上回る驚くべきものだった。島田さんは重い口を開き、こう語っている。
 
「今日をもって芸能界を引退することになりました島田紳助です」と自己紹介をしたうえで、暴力団との関わりについて明かした。暴力団幹部にお世話になった人物がいるとして、その人物との個人的な付き合いを話した。
 
島田さんによると、その人物とお互い会うべきではないとの認識があったようだ。ただ、まれに挨拶のメールのやり取りはあり、本人は悪いことをしているという認識はなかったと話している。そして、日本テレビの『24時間テレビ』が終了したあとに、吉本興業からメールのやり取りを問いただされ、今回の引退の話になったとのこと。

また、「引退に納得しているのか」との記者の質問には「僕が言わなければ謹慎で済んだ」と話し、後輩芸人のシメシとして、みずから引退を決意したと説明している。さらに吉本興業から「引退だけは撤回してくれないか」とも頼まれたという。
 
島田さんは終始、涙を堪えるようにして話していた。あまりにも唐突な発表のために、にわかには信じがたい内容だ。人気番組に数多く出演し、お笑いは元より芸能界をけん引してきた存在だけに、今回の発表が及ぼす影響は計り知れない。テレビ各局はレギュラー番組の存続を踏まえて、対応に追われそうである。