近年、多くのデパートやコンビニなどが中国に進出している。中国遼寧省・瀋陽(しんよう)市の繁華街に日本のデパート「マルイ」らしき建物が発見された。1Fにはスターバックスコーヒーが入っており、日本のマルイ同様、おしゃれな若者たちが出入りしている。

だが近づいてみると……、とてつもない違和感が感じれらた。よく見るとロゴの「○(マル)」がボーダフォンのロゴマークそっくりなのである。これはもしや……。

このマルイみたいなデパートは7F建ての大型デパート。売り場も広々としており、国内外のたくさんのショップが入り、会員カードシステムも導入されている。ちなみに日本のマルイの会員カード名称は『赤いカード』と言うのだが、こちらのカードもしっかりと赤い。偶然なのだろうか?

1Fのスターバックスの他にも、ナイキ、アディダス、スウォッチ、ディズニーショップ、鉄腕アトム……また、ファイテンやカシオなど日本企業名まで見られる。これらのショップが本物かどうかは定かではないが、どれも中国の若者に人気のブランドばかり。このマルイっぽいデパート、怪しさも満点だが本気度も満点である。

経営母体は中国の「罕王(かんおう)百貨」だ。今のところデパートは全国展開はしておらず、瀋陽市のみ。だが平日でも平均20万人、休日なら50万人も来店しており結構繁盛しているらしい。

ところで気になる名称だが、こちらは「マルイ」とは読ませず、数字の「ゼロ・イチ・ゼロ・イチ」とのこと。「0」と「1」はデジタル化の時代の象徴でもあり、男性と女性、また「No.1」も意味するそうだ。もっともらしいウンチクが並んでいるが、なんだか……色々としっくりこないのは気のせいだろうか。

(取材・文・写真=MoG381)
参照元:瀋陽罕王百貨(中国語)

▼1Fのスターバックス、多くの若者が往来している

▼スイスの時計メーカー「TISSOT(ティソ)」も発見

▼リーバイス、リー、ジッポ……ファイテンもあるぞ

▼中国にしてはめずらしく清潔でゆったりとした売り場である