2011年7月23日、当編集部は「東京チカラめしの焼き牛丼が究極のウマさ! 数年後には確実に吉野家の脅威になる」という記事を掲載した。『東京チカラめし』は居酒屋チェーンを展開している企業が作った、牛丼をメインとしたファーストフード店である。

ウリでもある焼き牛丼は非常に美味しく、吉野家や松屋にはない「新しい味」を体験できる。オープン当日から大盛況の『東京チカラめし』は、忙しいながらも「誠心誠意の接客」で対応をしていた。事実、記者は「お客さんに喜んでもらいたい精神が客を呼んでいる」とまで書いたくらいである。

しかしオープンからじょじょにそのレベルが下がっていったのも事実だ。接客マニュアルはあるのかもしれないが、とにかく手際が悪い。そしてメニューのミスや券売機対応で混乱してしまい、まともに接客ができない状態を何度も目にするようになってきた。

客がトイレに行って不在の席に新規の客を誘導する、2つに分かれて並んでいる列をまとめようとして長時間並んでいた人を後列に並ばせる、間違った料理を持ってくる、返金対応や券売機でのトラブルなどなど、『東京チカラめし』に行くたびに必ずと言っていいほどトラブルを目撃するようになった。また、オープンからかなりの期間が経過した今も「持ち帰り」をスタートする気配がない。

深夜になると客足が途絶えるのでトラブルは少なくなるが、それでも料理の内容を間違えることは数回あった。予想外の大盛況に忙しすぎて目が回っているのは理解できる。トラブルが発生してしまうのも仕方がないことかもしれない。問題なのは、そのトラブルに対する回避策が検討されていない可能性がある点だ。

「今回はこういうトラブルが発生した。次はこうやって回避と解決をしていこう」という策を全スタッフで検討する必要があるのだが、それを怠っているのではないだろうか? 対応がユルいため、客がイライラしているのを何度も何度も目にしている。美味しい牛丼を提供していたとしても、店を出る時気分を害していたら、それは客に満足感を与えたとはいえない。

このままでは、吉野家と張り合えるほど美味しい『東京チカラめし』の牛丼が非常にもったいない。スタッフの努力は見えてくるのだが……。その点だけがネックである。今後、『東京チカラめし』が接客と味でどのような変化を見せていくのか、温かく見守っていきたい。

もしこの記事を読んで『東京チカラめし』に興味を持ったなら、一度行ってみるといいだろう。東京都をメインに新宿や池袋、人形町、御徒町、川崎、綱島、大宮などに店舗がある。現段階では接客に関してオススメはできないが、焼き牛丼の美味しさについてはオススメできるレベルであり、他社の牛丼に負けない味を体験できるはずである。

写真: RocketNews24.