みなさんはアメリカのロックバンド「OK Go」をご存知だろうか? 彼らは1999年に結成したシカゴ出身の4人組バンドで、Youtubeにアップしたパフォーマンスビデオ『Here It Goes Again』、『This Too Shall Pass』は大ヒットを記録。さらにはグラミー賞やYouTubeビデオ・アワードまで受賞し、その人気はうなぎ登り。

そんな世界の注目を集めるクリエイティブ集団が、7月28日に新たなミュージックビデオ『All Is Not Lost(すべては失われていない)』を発表し、その奇抜さから現在話題を呼んでいる。今回の作品はダンスグループ「Pilobolus Dance Theater」と共同で制作したもので、ビデオのタイトル『All Is Not Lost(すべては失われていない)』には、3月の大地震で甚大な被害を受けた日本へのメッセージも込められている。

今回のビデオ最大の目玉は、なんといっても12のマルチウィンドウを使ったダンスパフォーマンスだ。ウェブブラウザ「Google Chrome」の最新ウェブ技術を駆使し、視聴者の想像を上回る仕掛けが施されている。

動画再生ボタンを押すと、まず一つ目のウィンドウが中央に現れる。そしてビデオが進むにつれて、ウィンドウは次第に増え、最後には12のウィンドウで大人数による美しいダンスパフォーマンスが繰り広げられていく。

ちなみにビデオのトップページで入力したメッセージは、動画再生中に人文字で再現される仕組みになっている。これもまた、従来のミュージックビデオにはない斬新なアイディアと言えよう。

12のマルチウィンドウを使い、動画の新時代到来を思わせる今回のミュージックビデオ。Google Chrome以外のブラウザでも視聴することができるのだが、作品の魅力を存分に味わうには、同ブラウザがおすすめだ。創造力あふれるミュージックビデオの奇抜さ・斬新さを、是非とも体感して頂きたい。
(文=田代大一朗

参照元:All Is Not Lost(このページで今回の作品がご覧になれます)

▼最初の画面でメッセージを入力すると……

▼動画再生中にそのメッセージが再現される!

▼ちなみにこちらが以前話題となったOK Goのビデオ「Here It Goes Again」

▼ピタゴラスイッチを思わせるOK Goのビデオ「This Too Shall Pass」